猛暑日の続く今年の夏。同じく日々、ホットな芸能情報を発信してきた本サイトが2023年の1~8月に報じてきたニュースの中から、多くの人の関心を集めた記事を振り返る「夏休み特別企画」。今回は“キンプリ”こと「King&Prince」の人気記事トップ2!

2位 キンプリは“SMAP・嵐超え”のジャニーズで唯一無二の「全決断」グループだった!デビュー曲、演出、衣装…「特別すぎた5年間」

 King&Princeは、デビュー5周年の前日である5月22日をもって平野紫耀(26)、岸優太(27)、神宮寺勇太(26)の3人が脱退。ジャニーズ事務所からも退所し(岸のみ秋退所)、永瀬廉(24)と高橋海人(24)のデュオユニットとして生まれ変わる。

「キンプリは今年5月23日に5人でデビュー5周年を迎えて、グループがさらなる発展を迎える――そう考えられていましたよね。現在の人気ぶりを見ても、SMAPをも上回る国民的アイドルに成長する可能性も十分にあったと考えられます。

 一方で、キンプリの結成の経緯や、その後の彼らを見ると、どうしてもグループ活動は短命にならざるを得なかったのかも、とも思える話もありますよね……」(ワイドショー関係者)

 キンプリは、ジャニーズJr.ユニット「Mr.King vs Prince」として2015年に結成。人気ではあったものの、当時のジャニーズはデビュー組だけでも14組所属しており、飽和状態になりつつあった。

 そのため神宮寺は「もう(デビューは)難しいと思っていた」と思っていたが、平野が中心となってジャニー喜多川先代社長に「6人でデビューしたい」と直談判。そのままデビューを許された、という経緯を2018年にデビュー決定会見で明かしていた。

「実はキンプリは、平野さんを中心に全員の意思として、事務所サイドに1つ、グループの活動について“約束”を取り付けていたといいます。それは、“全部、やることを自分たちで決めます”ということ。

 事務所サイドのマネジメント方針だけに縛られずに、自分たちでしっかりと仕事を選びたい、やることを決めたい、ということですね。実際、デビュー曲『シンデレラガール』についても、それを感じさせるエピソードがあります」(前同)

 キンプリのデビュー曲といえば『シンデレラガール』だが、2022年5月発売の『MORE』(集英社)によると、候補は200曲近くあり、そこからメンバーが自分たちで選んだという。

■「気づいたら日付が変わっていた」なんてこともしょっちゅう

 また、キンプリは「考え、選ぶこと」を重要視しており、舞台裏でもほとんどの作品の制作に参加し、話し合いを常に重ねていることを同誌で明かしていた。

《神宮寺 皆さんの手に触れるものほとんど全部を、メンバーと話し合い、スタッフさんと協力しながら制作しているんです。楽曲やコンサートはもちろん、それこそ、CDについてくるスリーブを決めるところまでちゃんとかかわっているんですよ》

《岸 白熱すると時間を忘れちゃうから。「気づいたら日付が変わっていた」なんてこともしょっちゅう》

《平野 一曲に絞るまでが大変なんだけど、決まったあとはそこから「音はこのままでいいのか」、「この曲だったらどんなパフォーマンスにするのか」、「振付けは誰にお願いするのか」、「MVは、衣装は、ジャケ写はどんなものにするのか」……どんどん話し合い、カタチにしていく》

 とにかく話し合いに話し合いを重ねて「ちゃんと納得できる作品」を作ることに命を懸けていることが、同インタビューの端々から伝わってくる。

 永瀬は、2022年10月に自身のラジオ『永瀬廉のRadio GARDEN』(文化放送)で、キンプリを「僕の肌感覚的に、こんなデビュー当初から全員がこんなに集まって、グループについて、楽曲、MV、衣装とかも含め、話しあっているグループってなかったと思う」と評していたが、それは決して言い過ぎではないだろう。

 ちなみに、前述の『MORE』にはメンバーそれぞれの単独インタビューも掲載されていたが、平野はそこで、こう語っていた。

《基本的に何かを選ぶ時は迷わないタイプ。迷わないのはきっと“直感”で選ぶからなんだと思う》

《人生の選択をする時の判断基準は「楽しい幸せ」。選んだ先に幸せな未来が見えるかどうか、それだけ。(中略)心の赴くままに歩いたら「気づけばここにいた」、今も昔もそんな感覚なんです》

「キンプリ脱退」を決意するに至ったのには、こうした自分の直感を信じ抜いたからかもしれない。