■平野が着ても「売れない」物がある
このように、平野の経済効果が注目されるが、ファッション誌編集者は「平野さんが着用したからといって、すべてが売り切れるわけでもない」という。
たとえば平野は7月14日、滝沢秀明氏(41)率いるエンターテインメント会社「TOBE」にIMP.(元ジャニーズJr.「IMPACTors」)が合流を発表した際、祝福にかけつけた格好が“全身ルイ・ヴィトン”コーデだったことが話題となった。ネックレスやYシャツなどはオンラインショップでもすぐに売り切れたが、Tシャツだけは「在庫あり」のままだった。
「ヴィトンのネックレスは10万円前後する。でも、高いから売れない、ということはないんです。アクセサリーは男女問わず着用できるものも多いですし、着用しなくても飾ることはできる。しかし、そうでないアパレル製品はなかなか厳しいですね。
たとえば平野さんがサンドイッチ店に来店した際に着用していた、スペインのブランドLoeweのTシャツはヴィトンのネックレスよりも安価な6万円ですが、売切れてはいません。“カジュアルだけど高い”というものは売れない傾向にあると思います」(前同)
なにわ男子・道枝駿佑(21)は、グループの公式YouTubeで、しばしばイタリアのファッションブランド「ディースクエアード」のデニムやスウェットを着こなす姿を見せている。デニムをメイン展開するブランドで、カジュアルながら洗練されたデザインでコアなファン人気を誇る。
ショップ関係者も道枝が着用していることは把握。「よくお似合いで嬉しい」としながらも、「特にファンの方が買いにいらっしゃることはない」と明かす。
「スウェットで4~5万円しますからね。スウェットにそこまでのお金をかけられるのは少数派では。また、メンズサイズなので女性だと大きすぎますし……」(前同)
”推し”と同じものを着たくても、ファンにはファンなりの都合がある。平野と道枝といえども、その神通力のおよばない領域があるのだ――。