■1人向けメニューもシェア、売り上げは必ずしもアップせず……

 都内にある別の飲食店スタッフが、ジャニーズタレントが来た店の実情を明かす。

「以前、ジャニーズのタレントさんがロケでいらっしゃいました。すると放送日直後から、“タレントさんが座った席”を指定で予約の電話が鳴りっぱなし。スタッフが一人電話に張り付きになるので、他のスタッフも大わらわ。常連さんが、”忙しそうだからまた来るね”とか、”僕たちの注文は後でいいよ”と気を遣ってくれるほどでした。

 ファンの方が注文するのは、必ずタレントさんがロケで食べていたメニュー。ただ、2人で来ても、ドリンクは別にして、1人向けのメニューもシェアするので、注文品数が来店人数に対して少なくなることが大半なんです。遠方からわざわざ訪れてくださるファンの中には、交通費だけで出費がかさむ人もいるでしょう。平日の昼間に来店するわけですから、相当熱心なファンなのだとも思います。

 ただ、2人でいらっしゃって、ドリンク2、食事メニュー1という感じだと、正直、客単価で考えてしまうと、儲かるとは言えません。さらに、それで長くいられてしまうと、むしろしんどい……。

 もちろん、それまで極端にガラガラだったようなお店は別だと思いますし、知名度やSNSのフォロワー数など、目先の儲けだけでない部分でのメリットもあるとは思います」

 平野効果で一躍有名になったサンドイッチ店の常連客も、「ランチタイムに、ファンがBLTサンドを2人でシェアしているテーブルや、レモネードだけ注文という人もいた」と話す。

 確かに、男性ジャニーズタレントにとってはちょうどいい量でも、ファンの女性からしたら多いということもあるのかもしれないが……。