■大手レコード会社との契約は難航か

 平野と神宮寺は7月7日にTOBEの公式YouTubeチャンネルの生配信に登場し、同社への合流を発表。同時視聴者数は100万人超、ファンクラブの入会は12時間待ちと、あらためてその人気を証明した。

「ファンクラブビジネスも順調に滑り出したのではないでしょうか。一方で大手レコード会社と手を結ぶことには難航しているようです。ソニー・ミュージックエンタテインメントが所有していた『SME乃木坂ビル』をジャニーズ事務所が購入して本社にしたように、ジャニーズとソニー・ミュージックは良好な関係にありますし、ジャニーズ事務所の経営にもソニー・ミュージックは関与しているとも言われていますからね。

 それに複数の大手レコード会社が、やはりジャニーズ事務所との今後のつき合いを考えてかTOBEからの話を断ったといいます。滝沢さんとしては、今後も大手レコード会社との契約を模索していくのでしょうが、現状はなかなか難しいよう。

 それでも年商100億円を目指せる体制を整えているのは間違いない。というのも、TOBE以外にも3つの会社を立ち上げていますからね」(前出の芸能プロ関係者)

■「レコード会社&ファンクラブ運営会社」を立て続けに設立

 滝沢氏は自身が代表取締役を務める「株式会社TOBE」を3月16日に設立。同日、「株式会社TOBE MUSIC」も設立している。

 8月18日、IMP.がデジタルシングル『CRUISIN‘』で世界同時配信デビューを果たしたが、同曲も「TOBE MUSIC」からのリリースだという。

※動画はIMP.の公式YouTubeチャンネル『IMP. OFFICIAL』より

「『TOBE MUSIC』の登記簿の目的欄には『国内外の楽曲の原盤制作、音楽著作物の管理及び利用の開発』、『インターネットによる音楽配信』などの項目がありますから、レーベル的な役割を果たす会社なのではないでしょうか。ちなみに同社の代表取締役も滝沢さんです。

 さらに滝沢さんは1月11日に『株式会社TOBE COMMUNITY』という会社も設立しており、同社の取締役には元大手芸能プロダクション出身の人物も入っているといいます。

 そして同社の登記簿の目的欄には『芸能人、タレント、俳優、歌手等のファンクラブの運営』、『キャラクターグッズ等の企画、製作及び販売』などの項目があるため、ファンクラブ運営などをメインで担っていく会社だと考えられます」(前同)

 平野と神宮寺のファンクラブは「TOBE COMMUNITY」に大きな利益をもたらしているはずだ。