市川猿之助のパワハラ・セクハラ騒動をきっかけに一家心中を図った事件など、歌舞伎界は未だ騒然としている。
ゴタゴタの続く歌舞伎界について、芸能取材の酸いも甘いも噛み分けたプロたちが語りつくす!!
■【衝撃の走った市川猿之助の緊急搬送】
芸能評論家・三杉武(以下・三杉) 市川猿之助さんのパワハラ・セクハラ騒動ということで、猿之助さんは5月18日に緊急搬送されて、お父様とお母様が亡くなるという本当に悲しいというか衝撃的なニュースが、あべさん流れたんですけども。
芸能リポーター・あべかすみ(以下・あべ) ちょうど新幹線で名古屋の番組に出演するための移動中にこのニュースが入って、その前の日に早刷りっていうね。『女性セブン』(小学館)さんの早刷りを読んでいるので、この記事がきっかけで、こういうこと? みたいなことを思いながらテレビ局に着くっていう日だったんですよ。びっくりしましたね。
お芝居が好きで、その澤瀉屋のためにって言って、今の市川猿翁さんがとてもお芝居できる方じゃないので、自分が猿之助を継いで、澤瀉屋を盛り上げていくって言って。スーパー歌舞伎のセカンドとしていろいろやってて、演出も手がけて、まさに明治座の公演中、こんなことしちゃうんだっていうふうに。
歌舞伎役者の人って、これまでいろんなニュースがあっても、なんか芸事と違うところで何かそういうことがあっても、許されてお芝居続けるじゃないですか、ね。
三杉 そうなんですよね。
あべ 会見するしない関係なく、それはそれ、でも歌舞伎の世界はそれが通っちゃうみたいな。なんかそういうものじゃないですか。なのに、あの記事がショックで自殺未遂っていうふうには、しかも座長公演中っていうのが。