動画配信大手・Netflixが、タレントのマツコ・デラックス(50)がMCを務める生配信番組を準備していたものの、初回直前に配信断念に追い込まれていたと、8月23日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が報じた。

 記事によると、アメリカのNetflixの製作で、世界190か国に生配信する番組の企画が本国主導で進んでいたという。

 番組は、マツコがスタジオの観覧客である“素人さん”を毒舌でイジり倒すという内容で、関係者間のさまざまな調整を経て、木曜21時、6月から全12回の配信が決まっていたようだ。

『週刊文春』の記者から電話で問い合わせを受けたマツコは「今回は本当に洒落になんない」としたうえで「どんだけの想いでやってたか、分かってんの! もう本当に不愉快。こっちは命懸けてどれだけの人が苦しんだか。スタッフさんたちはすごい頑張ってくれて残念会も開いて泣いたのよ」とコメントしているほか、番組に関わったスタッフへの感謝、テレビへの想いなども饒舌に語っている。

「『週刊文春』では技術的な問題で頓挫した、と報じられています。アメリカのNetflixには生配信番組はありますが、日本では初めての試みですからね。ただ、実は他にも理由があったと聞こえてきています。制作サイドと制作費のところでひと悶着あったよう。そこも番組を生配信するという日本での初めての試みなので、予定していたより予算がかかったということかもしれませんが……。

 ただ、Netflixがマツコさんにオファーを出したのは、そのタレント性と圧倒的な人気の高さからですよね。現在、テレビ各局は13歳から49歳までのコア視聴率を重視していますが、マツコさんはそこで圧倒的な数字を持っていて、“ナンバーワンコア視聴率女王”といった存在ですからね」(民放キー局関係者)