■言い返したらネット上で店舗が晒されて……
店舗によって嫌がらせ電話の数が異なるという。その要因はどこにあるのだろうか。
「嫌がらせ電話が掛かってきた当初、店舗の中には電話相手を小馬鹿にした対応を取った者もいた。それが癪に障ったのか、中国のネット上で集中攻撃をしてもよい店舗として電話番号を掲載されたのだと思います。周囲の飲食店でも嫌がらせ電話に対して言い返したお店はその後、怒涛の電話攻撃にあっていると聞きますし……」(前出の山本代表)
度重なる中国からの“電話爆弾”。受話器越しの会話はどのようなものだったのだろうか。
「片言の日本語で“バ〜カ”と叫んでみたかと思えば、30秒ほど中国語で何やら罵詈雑言を喚き散らして終わるというような形です。とにかく嫌がらせをしてやろう、という感覚なのだと思います」(前同)
今後も不安はあると山本代表は打ち明ける。
「嫌がらせ電話が始まった当初は、従業員も調理をしながら電話対応をする部分があった。それによってお客様への商品提供が遅れたかと思うと心苦しい。現在は電話線を抜いて対応していますが、その影響でお客様からの問い合わせ電話に出られていないというのもある。その中で来店してくださるお客様には感謝です」
海を越えてのいやがらせ。国民の生活を守るため、今こそ政治が動く時だが――。