ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題を巡り、同社が設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」(座長・林真琴前検事総長)が8月29日、都内で会見を行なった。
100人以上の報道陣が集まった会場で、林氏はジャニー氏の加害について「1970年代前半から2010年代半ばまでの長期間にわたり、多数のジャニーズJr.に対し、広範に性加害を繰り返していたことが認められました」と報告した。
問題の背景として1962年の創業からジャニー氏、ジャニー氏の姉のメリー喜多川元会長(享年93)、現在の社長である藤島ジュリー景子氏(57)へと続く“同族経営”の弊害を指摘。
「ジュリー氏がトップのままでは、今後社員や職員の意識を根底から変えて再出発することは極めて困難と考える。ジャニーズ事務所が解体的出直しをするため、経営トップたる代表取締役社長を交代する必要がある。ジュリー氏の代表取締役社長の辞任を求める」と、ジュリー氏の“辞任勧告”を行なった。
ジャニーズ事務所は同日、公式サイトを更新して次のコメントを発表。
《「外部専門家による再発防止特別チーム」からの提言および会見内容を真摯に受け止め、今後に予定をしております弊社による記者会見にて、その取り組みを誠心誠意ご説明させていただく所存でございます》
ワイドショー関係者は言う。
「ジュリー氏の社長退任は決定的だとみられており、彼女もそういう意向にあるとされ、近く行なわれるジャニーズ事務所の会見で発表されるのではないでしょうか。ただ、その会見にもジュリー氏は出てこないと見られていますが……。その場合、次期社長だと目されている娘のAさんはまだ大学生で、創業家での経営はもう不可能でしょう。
さらにメリー氏の隠蔽にも厳しい指摘がありましたし、創業家が設立した“ジャニーズ”は解体へと向かっていくことになるのではないでしょうか」