【以下、『VIVANT』第8話までのネタバレを含みます】
9月3日、堺雅人(49)主演の連続ドラマ『VIVANT』(TBS系)の第8話が放送された。
『VIVANT』は、自衛隊の影の諜報組織「別班」の一員である乃木憂助(堺)を主人公に描かれる、『半沢直樹』で演出を務めたTBSの福澤克雄氏が原作・監督を手掛けるオリジナルドラマ。
第8話ではノゴーン・ベキ(役所広司/67)が創設した謎のテロ組織「テント」の実態が明らかとなり、児童養護施設で起きた騒動を乃木が解決する様子が描かれた。
「テントは、テロの請け負いなど非合法的な手段も行使して資金を集め、孤児の救済に取り組んでいたんです。テントは、バルカ共和国内で起きた4つの民族による内乱の際に親を失くした子どもたちを救うために複数の児童養護施設を創設していますが、これにより、“彼女”の正体について有力な説が浮上してきましたね」(テレビ誌編集者=以下同)
“彼女”とは、乃木が思いを寄せている、WHI(世界医療機構)の医師・柚木薫(二階堂ふみ/28)。薫は第2話と第7話で見せた“日本人のソウルフードの赤飯を食べて顔をしかめる”という描写を筆頭に、不自然な描写が多かった。
また、第2話では薫が、バルカ共和国の日本大使館からの逃走経路がロシア国境に向かう、と聞いた時にも非常に意味深な表情を浮かべていたのだが、後の放送回で明らかになった、テントの本拠地にたどりつく際の“集合場所”がロシア国境付近であることも、“テントのスパイ説“に拍車をかけていた。
なお、ロシアについては、第8話でテントがロシア系民族の住む土地を中心に購入している描写もあった。
「第8話でテントと孤児の関係性が明らかになったことで、薫の正体がスパイ云々ではなく、純粋に“テントに救われた孤児”だったのではないか――という説が浮上しているんです。第2話、第7話と2度にわたり描写されていた赤飯を食べるシーンについても、つながりがありそうな出来事が第8話で描かれていましたよね」
第8話で乃木は、テントに案内された児童養護施設で、給食担当者・ヤスダ(音尾琢真/47)が子どもたちに食べさせる“うるち米”をこっそり少なくし、余った分を倉庫に隠して、ロシアに売りさばく不正を働いていたことが発覚する、といったシーンがあった。