■「その程度の覚悟ならキャスターになるな」と厳しい声
5月14日の夜にジュリー氏が動画と文書でBBCの報道を受けての見解を発表。翌15日の『news zero』でもこの問題を取り上げたが、この話題に入るタイミングで櫻井は画面から姿を消し、有働だけで進行。
VTRを流したあと、有働が「この件については、番組で話し合って私が話します」とコメント。「まずは性被害については、被害者のケアを最優先にしてほしい。そして、エンタメを通じてたくさんの夢を見せてきてくれたジャニーズだからこそ、ファンや私たちが迷いなく夢を見続けられるようにしてほしい」と続けた。
このときにもSNSには、
《こういう時にコメントしないんじゃ櫻井くん出てる意味ないじゃん。直接的なことは流石に厳しいかもしれないけど なにか言っておかないと 有働さんのコメントも体裁繕ってるだけと思われても仕方ないかな?と思う》
《ジャニーズの問題、櫻井さん話せないならキャスター降りるべき。他のキャスターやってるジャニーズも同様。その程度の覚悟ならキャスターになるな。今後この問題では画面から消えるつもり?吉本が問題起こした時は吉本タレントはみんな発言してましたよ》
といった声が上がってしまった。
■ジャニーズキャスターは「もう限界」
前出の民放キー局関係者が続ける。
「当事者であるジャニーズタレントがキャスターを務める番組ではどうしても“言えること”に限界がありますからね……。それにジャニーズタレントを報道番組に起用すると、余計な手間が発生するんです。タレントが言える部分を事前にマネジメントサイドと協議、調整しなくてはいけませんし、タレントとしてのイメージもあるので、内容も忖度する必要がある。クライアントとの関係もあり、事前の細かいすり合わせが必要になってくるんです」
会見では東山にも、タレントがキャスターを務めることの弊害も指摘されたが、ニュースや新聞、雑誌を読む若者が減ったことに触れ、「僕らがやることで政治や世の中のことをわかってもらうことが近道なのでは。キャスターをやることにした」とオファーの経緯を振り返り、「プロの方のがキチッとされている。でも興味を持ってもらうのはタレントさんがやるのも1つの方法」と話していた。
「東山さんの見解も一理ありますが……、ただ、そもそも今回の一件であらためてジャニーズキャスターは“もう無理”だとテレビマンの間でも話されています。事務所とのすり合わせもそうですが、コメントを調整したり、本音を言わないというのはジャーナリズム精神に反することでもありますからね。今回の櫻井さんのコメントもそのように感じられてしまうからこそ、視聴者から批判が殺到してしまっているんでしょう。
日テレ局内でも非常に厳しい声が出ていて、かつて日テレ上層部内には、有働さんに代わって櫻井さんに週5で『news zero』のMCを務めてもらいたいという意向があったようですが、それももうなくなったのではないでしょうか。ジャニーズ絡みの騒動、事件を『news zero』はいっさい報じられなくなりますから、それでは報道番組の体をなさない。やはり、櫻井さんのMCは無理ですよね。
櫻井さん個人の問題ではないんです。櫻井さんは勉強熱心で頭の回転も早く、取材に行ってしっかりとインタビューもできる。キャスターの資質は十分すぎるほどです。“ジャニーズ事務所所属の櫻井翔”が、キャスターとしては限界を迎えているんです。
櫻井さんだけではありません。もはや“ジャニーズキャスター”というもの自体が限界だとテレビ界では言われていますよ……」(前同)
社長就任にあたって東山はMCを務める『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)を降板したが、これをきっかけにジャニーズタレントをキャスターに起用する番組は減っていくのだろうか――。