■ジャニー氏の加害問題の実態について櫻井は……

 加害問題の実態については「実態というところに関しては把握し切れていないというのが正直なところ。ただ、お二方(東山、井ノ原)とも口にしていましたけど、噂という点では耳にしたことはありました。ただ当時、自分も子どもでしたし、正直半信半疑というか。“そんなことあるのかな”という印象を抱いた記憶です」と、東山や井ノ原と同じように噂レベルで知っていたと振り返った。

 また、「一方で、この数か月間、ともに時間を過ごした仲間たちを含む何名か、元Jr.を含む何名かに話を聞いてきました」とし「その中で、“いや、聞いたことがなかった”という人がいたのも事実」と明かしていた。

 さらに、「考えたときに噂を耳にした人もいれば、聞いたことがなかった人もいれば、あるいは当時、子どもだったので、耳にしたけど、それの意味することを理解できなかったという子もいたかもしれないと考えています」と持論を展開。

 続けて、「じゃあ、何ができるのかということをあらためて自分自身考え直したときに、今日の会見の中でも“閉鎖的だった”という表現がありましたけど、ジャニーズJr.が活動するにあたり、相談できる大人がいるだとか、その活動を見張るような立場の大人がいるとか。それも大人がいればいいといいう問題でもないでしょうから、適切に向き合っていくような環境も作らなくてはならないなと思っています」と語った。

 これから事務所に求めることについては「やはり被害者の方への向き合い、誠意ある向き合い。2度と不祥事が起こらない環境作りの徹底。同時にその一環で、もう口を開きたくないという方の口を無理やり開かせることなく、すべての方に真摯に対応することが求められている」とした。

 また、「所属タレントの立場で言うと、心にモヤモヤを感じながら活動するとか、何か真っすぐにエンタテインメントを届けられないのが……自分たちの表現を真っ直ぐに届けられるといいなと思います。被害者の方にしっかり向き合い、こういうことが自分ができる範囲でとなってしまいますが、できることを力の限りできたらなと思います」と話した。

■「今になって話すならばタレント業だけに専念すべきでは?」と疑問を呈する声

 櫻井のコメントを受けてSNSには、

《私ら学生だった頃から、噂あったよねー?櫻井君と同世代なんだから、同じ時代を生きてるのに知らないはずがないのよ…櫻井君、話はするけど、中身ペラペラだし》
《櫻井翔と同時期だった元ジュニアの方に以前会って話を聞いたことがあるけど、みんなベルトを何個もつけたりとジャニー対策をしていたという 明らかに噂レベルの話ではない 内部で”噂レベルだったということにする”という通達があったんだろうと容易に想像できる 終わってるわ》
《会見で東山社長は既にキャスターを降りたとのこと 賢明な選択をされました 櫻井氏はキャスターを名乗りながら有働氏よりのインタビューに答えた 噂ではあった等 今になって話すならばタレント業だけに専念すべきでは?》

 といった厳しい意見が多く寄せられている。

「東山さんも井ノ原さんも“噂を聞いていた”と会見で語りましたが、櫻井さんも同じようにコメント。“事務所コメント”というか、事務所上層部に忖度したようなコメントにも感じられてしまいますよね。

 櫻井さんがJr.時代にユニットを組んでいた元Jr.も被害者の会の1人ですし、櫻井さん自身も被害者の可能性はあります。非常にデリケートなことですから、コメントするには難しい問題ではあります。今回の『news zero』で話したことが限界のラインなのでしょう。しかし、キャスターとして考えるとやはり失格ではないでしょうか。真実を話していないように見えてしまいますからね。

 そしてそもそも、キャスターを務める人としては、コメントするのが難しい状況、立場にいるというのが“キャスター失格”なんですよね」(民放キー局関係者)