■森光子さん絡みの質問でヒガシの怒りはマックスに
生前、森さんと懇意にしていた東山に対し、記者から「性接待はあったのか」「莫大な遺産を受け取ったのは本当か」という質問が飛び、「東山さんにまつわるこうした噂も、芸能界にはびこる性接待の闇となにかしらの関係があったのではないかという疑念を……」と質問を読み上げる中、東山は割り込むように「全くありません」と厳しい表情で発言をかぶせたのだ。
「あのときは明らかに感情を露わにしてブチギレていましたよね。自身のセクハラやパワハラ疑惑を聞かれたときもそうでしたが、そういう場面では質問にも食い気味で答えていましたよね。そして、それがマックスに達したのが森さんの質問だったんです。
そもそもがジャニー氏の加害問題の会見ですし、その点をしっかりと聞かないといけないのに、中盤ほどで東山さんにまつわる質問が飛び出してしまった。しかも亡くなられた大女優の森さんへのリスペクトがないと感じられる聞き方だったこともあり、東山さんもキレてしまったんでしょうね。
疑惑を追及するのは記者として正しい姿勢ですが、ジャニー氏の問題と同列にして聞かれたわけですから、東山さんが怒ってもしょうがない場面だったでしょうね」(前出の夕刊紙記者)
■途中から質問者の質問が聞き取りづらくなったワケ
壇上で怒りを露わにしたのが東山だったが、記者席にも怒りが充満していたという。
「それは、質問する記者に順番に回ってくるマイクのことでです。最初に司会者から1人1問までと指定されましたが、壇上の4人の回答を受け、“それってこういうことですか?”など、確認のために質問を返しますよね。そのため、最初の質問後も質問者はマイクをそのまま持っていたんです。
ただ、東京新聞の望月衣塑子記者はいつまでも質問をやめることなく、約10分もまるで演説をするかのように話し続けたんです。彼女だけではなかったですが、以来、最初の質問をしたらマイクを取り上げられるようになってしまったんです」(前出の夕刊紙記者)
結果、確認の質問はマイクなしですることになってしまい、テレビを見ていた視聴者には質問者の言葉が聞き取りづらい会見になってしまった。
「会見の中継を見ていた人は、運営サイドの不手際と思ったかもしれませんが、そうなったのが望月記者たちに理由があったと。その後も彼女たちは他の質問者の質問に割り込んで話すこともありましたし、再びマイクを持って質問をぶつけていました。望月さんのほかにも、質問自体が長く、“自己PRが目的?”と思えるような質問者もいました。もちろん、聞き方のテクニックでもあるんでしょうが……。
ただ、そんな状況を見て、他の記者からは“あいつらにマイクを渡すな!”とブチギレる声が上がっていましたね」(前同)
喧々諤々の会見となったが、現場ではさまざまな怒りの感情もうごめいていたようだ――。