■東北採集は死の前フリ?
1つ目は、万太郎が東北に出かける際、寿恵子の体が心配なので、借金は返したし無理はしないでと、何度も訴えていたシーンだ。そして2つ目は、大学に辞表を提出した野宮が、万太郎たちが住む長屋を訪ねてきとき、槙野家の肖像画を描いたシーンのこと。しかし、それだけで《死亡フラグ》と言えるだろうか?
「東北に採集に行ったのも怪しい。モデルとなった牧野博士は、妻・壽衛さんが55歳で亡くなった前年にスエコザサを発見。その地が東北だったんです。ドラマではすぐに帰ってきましたが、今後も行く可能性は高い。実話ベースなら、スエコザサ発見はもっと後になりそうですが、これが死の前フリになっているかもしれません」(前出のドラマライター/ヤマカワ)
これから寿恵子は待合茶屋「山桃」の経営者として、さらなる活躍が予想される。退場はまだ早いように思えるが――。
「第24週は、渋谷が電車の開通で発展を遂げ、待合茶屋も賑わうという、寿恵子の奮闘記が描かれそうです。そうなると、最終週の前の第25週が怪しい。時系列的には関東大震災(大正12年)が起きるころなので、避難などから心身ともに疲労し、寿恵子が体調を崩していく流れかもしれません」(前同)
寿恵子は主人公の万太郎を超える人気キャラだけに、亡くなるとロスも心配される。できるだけ長く、寿恵子の活躍を見ていたいものだ。