■目黒&ラウールのブログから透けて見える「創業家が絶対」

 2人のブログ記事に、SNSでは“めめラウブログ”がトレンド入り。《安心した》といった声が溢れたが、夕刊紙デスクは「仕事の選択権が自分たちにある、ということを似たような言い回しでわざわざ強調。しかも同じタイミング。それをタレントに“言わせている”時点で、やはり事務所としてはどうなのかと……」と疑問を呈する。

「もちろん彼らの言葉にウソはなく、さらにはファンを安心させたい一心なのだと思います。しかし、もとをただせば事務所としての発信がほとんどないから、タレントが言う羽目になっている。かつ、裏を返せば、それまでが異常だったということを自ら認めているようなものですよね。

 時期も重要です。一年ほど前から明らかに体制の変化があったということですが、ちょうど一年前の10月末、現在TOBEの代表取締役である滝沢秀明氏(41)が電撃退所。滝沢氏はSnow Manの育ての親でもありましたが、組織のあり方を巡って衝突し、退所を決意したと言われています」(前同)

 2人のブログ記事から、「創業家が絶対」だった過去を明かすのは、ジャニーズに詳しい女性誌編集者だ。

「ジャニーズ事務所の創業家として圧倒的な力を持っていたのは、ジャニー喜多川氏(享年87)の姉のメリー喜多川氏(享年93)ですよね。そして藤島ジュリー景子前社長(57)はメリー氏の娘です。

 一年ほど前までは確かに創業家の命令は絶対で、意向に沿わない人たちはわかりやすく干されました。King&Prince(キンプリ)がよい例です。彼らは歌やダンスというショービジネスで世界進出を目指しましたが、ジュリー氏に阻まれた。

 ジュリー氏はドラマや映画などタレントの映像路線を進めていて、キンプリはなかなか自分たちの意向を聞いてもらえなかった。それに業を煮やし、脱退を決意したのが平野紫耀さん(26)、神宮寺勇太さん(25)、岸優太さん(27)の3人です。彼らが退所を発表したのは22年11月4日ですから、やはり一年前までは創業家が相当な力を持っていたということでしょうね……」

 慌てて内部の体制を整えようとしていたようだが、「すべてが後手」(前出の夕刊紙デスク)と指摘されているジャニーズ事務所。同社は10月2日、社名変更や現在、ジュリー氏が100%保有する株式の取り扱いなどについて発表を行なうとしているが、タレントが仕事だけに注力できる環境はいつになったら整うのか――。