ジャニー喜多川氏(享年87)による加害問題を受け、揺れに揺れているジャニーズ事務所。10月2日に開かれた記者会見では、タレントマネジメント業務から撤退し、社名を「SMILE-UP.」へと変更し被害者補償に専念すると発表した。所属タレントは、新たに設立するエージェント会社と個別契約し、活動をサポートしていくという。

「新エージェント会社とどういう業務を分担していくかなどは、今後個別に話し合って決めていくということですが、あまりにも不透明なことだらけ。タレントたちも相当不安ではあるようです。

 先日、11月30日を持って退所すると発表した岡田准一さん(42)のように、密かに独立を視野に入れているタレントも事務所内にはチラホラいると聞こえてきますね」(芸能プロ関係者)

 東山紀之氏(57)が代表取締役社長になったことで、ジャニーズタレントの“新長男”となったのは木村拓哉(50)だ。

「木村さんは今後、エージェント契約で事務所に“残留”する方向で協議が進んでいると発表されています。一方で動向が注目されているのが、2020年3月にジャニーズ事務所を退所し、木村さんとともにSMAPの“つとぷ”(年長組=「ツートップ」とするファンからの愛称)として、ファンから愛されてきた中居正広さん(51)です」(前同)

 一連の騒動に関して中居は沈黙を守っており、時事問題を扱う『中居正広のキャスターな会』(テレビ朝日系・土曜・12時~)でも、一切取り上げていない。

「“部外者だから騒動に触れない”というスタンスだとしたら、たしかに筋は通っています。しかし中居さんは常々、ジャニー氏への愛を語ってきている。

 SMAP時代はジャニーズ事務所によるメディアへの“圧力”に助けられた部分だってあったはず。一方で、16年のSMAP解散騒動の際は『SMAP×SMAP(スマスマ)』の生放送で公開謝罪をさせられるなど、ジャニーズ事務所の影の部分も十分理解しているはずです。中居さんの率直な気持ちや、今後の関わり方を知りたいという声が多いのは当然でしょう」(夕刊紙デスク)

 現在は個人事務所「のんびりなかい」の代表取締役社長である中居。しかし、今もジャニーズ事務所と深く関わっているという。

「『のんびりなかい』は多くのスタッフを抱えない方針。実際に中居さんのマネジメントを担当するのはジャニーズ事務所のスタッフですし、実務はジャニーズに委託しているような状況だといいます。そのため“独立は名目上”“実態はジャニーズ時代とほとんど変わらない”などとささやかれていますね」(前同)