タレントの藤本美貴(38)が10月初旬、インスタグラムで披露した“飾らない”運動会弁当が話題を集めた。SNSで公開する弁当といえばキャラ弁や、おかずの豪華さなどが注目されがちだったが、著名人の“見た目優先”ではない弁当は一般人との距離が近く感じられ、密かに人気だ。

 お笑いコンビ・品川庄司庄司智春(47)との間に3人の子どもがいる藤本。インスタグラムで公開した弁当は「小学校最後の運動会」という言葉から11歳の長男のために作ったもののようだ。お弁当の中身は、息子のリクエスト通りハンバーグを入れつつも、おかずの仕切りはアルミホイル、ラップに包んだおにぎりなど親近感を感じさせるものばかり。《手作り感あって、とてもいい》などのコメントが寄せられ絶賛されている。
 

※画像は藤本美貴の公式インスタグラム『@mikittyfujimoto』より

 親近感という意味では、5年ほど前から、ブログにアップしている手作り弁当があまりにも見た目度外視で、「合理的」と話題を集めているのはホラン千秋(35)。

「ホラン千秋さんは、自炊で作った料理の残りを飾り気のない保存容器に詰め、しかも洗い物の手間を減らすためにラップ敷きという合理主義者。彩りや品数は一切無視し、いかにも“冷蔵庫にあった”もので、“弁当のために頑張っていない”姿が潔いとネット上では盛り上がりました」(女性誌ライター)

■凝った弁当の代表格、キャラ弁の衰退

 親近感弁当の真逆――“凝った”弁当の代表格といえばキャラ弁だ。しかし、最近ではSNSで披露する人も減ってきた印象がある。“キャラ弁の衰退”とも言えそうな背景について世代・トレンド評論家の牛窪恵氏は、「SNS疲れ」と「働く女性の増加」を指摘する。

「キャラ弁のブームは2005、6年ぐらいに起こったとされます。当時は、デコ文字やガラケーをデコるなど、“デコる”文化が人気で、ブログも隆盛期。何かをデコって個性を出す、といった文化の流れから、キャラ弁もブログで流行し始めました。

 それが12年以降SNSが普及して、凝ったお弁当がどんどんSNS上で公開されるようになってきた。でも17年、18年頃から“SNS疲れ”を訴える人が続出。子育てをしながら共働きをする家庭も増えて、お弁当に時間をかけられない“時短派”も目立ち始めました」

 内閣府「男女共同参画白書 令和5年版」によれば、25~44歳女性の就業率は05年時点で64%だったが、15年は70.8%と初の7割超え。22年には79.8%とほぼ8割にまで上昇している。

「今は二極化ですね。アニメキャラクターを完全再現したような、非常に凝ったお弁当を作る人がいる一方で、もはやウケ狙いで、海苔で文字を書いただけの海苔弁を作ってSNSで公開したり、あるいは究極の手抜きをネタにしたりする人が登場し始めました。

 そういう人たちに共通するのは、“みんなにウケなくても別にいい”という価値観。例えば“#ズボラ弁当”のようにハッシュタグをつけて、共感しあえる人たちの間だけで盛り上がればいいというわけです」(前同)