10月20日、俳優の趣里(33)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説ブギウギ』の第15回が放送され、男役トップスター・橘アオイ役の翼和希の演技に絶賛の声が寄せられるとともに、“百合展開”に多くの視聴者が驚愕した。

 同作は109作目の朝ドラで、「ブギの女王」と呼ばれた戦後の大スター・笠置シヅ子さん(1914~85年/70歳没)がモデル。大阪の下町にある小さな銭湯の看板娘・花田鈴子が戦争の苦難を乗り越え、“福来スズ子”としてスターへと駆け上る姿を描く。

 第3週「桃色争議や!」では梅丸少女歌劇団(USK)の劇団員と運営する本社が全面対決をするという展開に。

 ドラマの舞台は大正から昭和にかけての時代。世界恐慌の波は大阪にも押し寄せ、升毅(67)演じるUSKを運営する梅丸の大熊熊五郎社長は賃金と人員の削減を断行。

 蒼井優(38)演じる娘役トップスターの大和礼子は劇団員を守るため、そして何より自分たちのためにもストライキ血行を決意する。一方の橘は客に現実を見せたくないという思い、会社への恩義や、大和が二度と舞台に立てなくなるのではないかとの危惧もあり、ストライキに大反対。

 2人の激論をスズ子と一緒に立ち聞きしていた清水くるみ(29)演じるリリー白川は「やっぱり、ウチの勘が当たったわ」と声を上げ、「橘さん、大和さんのことが好きなんや!」と推察。

※画像は『ブギウギ』の公式X(ツイッター)『@asadora_bk_nhk』より

 後日、大和を守りたい一心の橘はスト決行を防止するために社長の大熊に1人で直談判。そこへスズ子と大和が割って入り、スト決行を宣言してしまう。

 社長室を後にしようとする大和の前に「絶対に行かせへん」と橘が立ちはだかる。静かに歩み寄った大和は「ウチは、あんたのこと……」と言いかけた橘を優しく抱き締める。「ありがとう。あなたのおかげで私も頑張ってこれた」と大和が述べて立ち去った後、橘はその場でポロリと涙を一筋流し、さらに泣き崩れてしまうのだった。