俳優の趣里(33)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説ブギウギ』の第16回が10月23日に放送され、水川あさみ(40)の演技に絶賛の声が殺到している。

 同作は109作目の朝ドラで、「ブギの女王」と呼ばれた戦後の大スター・笠置シヅ子さん(1914~85年/70歳没)がモデル。大阪の下町にある小さな銭湯の看板娘・花田鈴子が戦争の苦難を乗り越え、“福来スズ子”としてスターへと駆け上る姿を描く。

 ドラマの舞台は大正から昭和にかけての時代。世界恐慌の波は大阪にも押し寄せ、升毅(67)演じるUSKを運営する梅丸の大熊熊五郎社長は賃金と人員の削減を断行。

 蒼井優(38)演じる娘役トップスターの大和礼子は劇団員を守るためにもストライキ決行。大和をはじめ、スズ子たちは山寺に立てこもり、いつも通り稽古を行なっていた。

 記者たちは「桃色争議」と新聞で伝え、世論は劇団員たちに味方し始めていた。そして、新聞報道を目にした水川演じるスズ子の母・ツヤと柳葉敏郎(62)演じる父・梅吉をはじめとする劇団員たちの親たちが一挙に山寺にやって来て、寺は宴会場と化してしまう。

※画像は『ブギウギ』の公式X(ツイッター)『@asadora_bk_nhk』より

「水川さん演じる母・ツヤは自慢のいなり寿司を持参。劇団員に振る舞うのですが、けっこうな大きな声で“食べてるぅ?”と尋ね回ったり、大和(蒼井)にも“そばで見てもほんま綺麗やなぁ!”と漏らし、“スズ子は大和さんみたいになれますやろうか?”と聞いたりと、いかにも大阪のオカン全開でお節介ぶりというか面倒見のいいお母ちゃんといった感じなんです。

 スズ子が“恥ずかしいわぁ……”と思うのも理解できるのですが、ストライキを決行した大和に“大和さん、大丈夫でっか?”と優しい声をかける場面もあり、あけっぴろげながら、しっかりと気遣いできる、大和の気持ちにも寄り添っていることがうかがえる見事な演技だったんです」(テレビ誌編集者)