■コロナ禍で起きた“体調不良”以外の問題

 看板女子アナの相次ぐ体調不良――フジテレビで起きている出来事を制作会社関係者が話す。

「MCを務める夕方のニュース番組『イット!』を欠席していた宮司アナですが、原因をインフルエンザだったと明かしています。そして実は、宮司アナが欠席した時期、フジテレビではインフルエンザがまん延していて、宮司アナに限らず体調を崩した関係者が多かったといいます。

 インフルエンザは例年12月から3月にかけて流行しますが、今年は東京都の保健医療局が9月21日に正式に流行注意報も出していた。これは仕方のないことですよね」

 また、新型コロナウイルスの影響で、フジテレビや各テレビ局は“社員の感染”に加えて、別の方面で思わぬ新問題に立たされているという。

「公表はされていませんが、多くのアナウンサーもコロナに罹り、番組を休んでもいます。ただコロナは仕方のないこと。しかし、コロナ禍で番組制作の仕方が変わり、アナウンサーの仕事にも大きな変化が出てしまったんですよね。

 現在はだいぶ落ち着きましたが、緊急事態宣言が出た2020年から長い間、収録スタジオではアクリル板を配置し、スタジオの人数制限に、リモート出演……番組の制作体制が、大幅に変わりましたよね。その時期、各テレビ局では“アナウンサー不要論”が出ていたといいます」(前同)

 コロナ禍の人数制限により、番組によっては、スタジオには進行役のアナウンサーは1人のみ、もしくはタレントだけで回していくということもあり、女子アナの仕事は激減。

「アナウンサーなのに、週3、4日テレワーク状態だったこともあったといいますよ。アナウンサーなのにテレワーク……それは事実上、何もすることがない“自宅待機”ですよね。

 そして、女子アナを目指す人は自己顕示欲や上昇志向の強い人が多いとされています。にもかかわらず、顔出しでテレビに出る仕事はなく、リモートワークやナレーションだけの出演では、不満が蓄積されてしまいますよね」(同)

 溜まったフラストレーションを放置すれば、不満が爆発してアナウンス部内でいざこざが起こったり、最悪、退社してしまうかもしれない。「そんな彼女たちの“次なるステージ”を用意するのが、今、各テレビ局で求められていることでもあるんです」と、前出の制作会社関係者は話す。

※画像はAudireの公式インスタグラム『@audire_official』より

「“女子アナの新たなステージ”、その代表例が、日本テレビの郡司恭子アナウンサー(33)がやっていることですね。郡司アナは2022年9月に同局100%のアパレル事業『Aurire』を立ち上げましたが、この理由はまさに、“コロナ禍で仕事が減ったことに対する対策”と言われました」(前同)