■日テレの郡司アナは“ファッションリーダー”として活躍中
郡司アナは新ビジネスに挑戦した理由の1つとして、
《大きなきっかけは、コロナ禍で“現場”の数が減ったことでした。周りの社員の働き方はどんどん変わっていくのに、出役である私たちアナウンサーはリモート勤務には変えられない。中継があるのに現場で取材ができないなど、忙しかったはずの日常に時間が生まれて。ただ何もしないでいるのが怖かったんです》
と、1月2日に『Forbes JAPAN』にコメントしている。
結果、郡司アナは“日テレのファッションリーダー”と紹介される機会も増え、コロナ前よりも楽しく仕事をしている印象さえ受ける。
「郡司アナは毎日のようにインスタを更新し、それが“かわいい”“美しい”とネットニュースになる。もはや、モデルやインフルエンサーのような活動にも見えますよね。
TBSでも、宇内梨沙アナウンサー(32)を『eスポーツ研究所』所員と兼務させたり、放送局に在籍するアナウンサーで初めて、東京ゲームショウのオフィシャルサポーター就任するのを許可したりと、ゲーム好きな彼女を尊重した多くのことをやらせています。
少々言い方は悪いですが、そうやって女子アナが仕事欲を発散させる“ガス抜き方法”を考えないと、テレビ局サイドは問題を抱えるわけです」(前出の制作会社関係者)
前述の郡司アナが代表例だが、近年はインスタグラムでタレントも顔負けのおしゃれな写真を投稿してバズる女子アナが増えている。これを許可しているのも局サイドが女子アナに不満を抱かせないための配慮のひとつだという。
「フジテレビではインフルエンザが流行し、またコロナ禍で先行きに不安を感じ、精神面から体調を崩してしまう人が多く出てしまっているといいます。ママとなり時短勤務になった女子アナにも時間ぎりぎりまで働いてもらい、現在のフジアナウンス部崩壊寸前の窮地を切り抜けようとしているといいますね。
ただ、アナウンサーが不安を感じてしまうのはフジに限らずで、テレビ不況が叫ばれる今、どの局も同じ。そんな閉塞した空気感を打破するためにも、各局、本業であるテレビ事業以外の新展開、新ビジネスを考える必要がありますが、ただでさえ予算減、人手不足のなかで……なかなか大変なことですよね」(前同)
不況による予算減、コロナ禍での制作体制、マインドのチェンジ……テレビ各局は今、新たな問題に直面しているようだ。