■とんでもドラマが人気の理由
サスペンス調でありながらツッコミどころ満載というとんでもドラマなのに、TVerの“いいね”の数がGP枠(夜7時~11時)のドラマに並ぶレベルで、深夜にもかかわらず好調。お気に入り登録数も、初回放送時の17.5万から45万へと急増している(10月28日15時現在)。ここまで支持されている理由とは――?
「新ドラマが出揃い、今期の人気の傾向が見えてきました。支持されているのは明るいエンタメ作品で、特に『家政夫のミタゾノ』シーズン6(テレビ朝日系)、『セクシー田中さん』(日本テレビ系)など、振り切ったドラマが好調です。その一方で、豪華キャストながらも『いちばんすきな花』(フジテレビ系)が伸び悩んでいるのは、テーマの抱える重さがあるのではないでしょうか」(テレビ誌ライター)
また、深夜ドラマぐらいは、気楽に見たいという気持ちもあるだろう。『単身花日』はサスペンス的な匂いをさせているが、ツッコミどころだらけ。土曜の夜、お酒でも飲みつつ、Xのツッコミ合戦を眺めながら見ている視聴者は多そうだ。
同ドラマは、スピンオフドラマ『単身花盛り 花の男――片山直哉』が、TELASAで独占配信されていて、こちらも田中樹の振り切ったナルシスト演技が好評。サービス満点のとんでもっぷりで、深夜枠ながら秋の注目作になりそうだ。