2023年も残すところ後2か月。今年も『NHK紅白歌合戦』の出場歌手発表にソワソワする時期がやってきた。例年、NHKは11月中旬~下旬の間に紅白それぞれ25組前後の出場アーティストを発表する。

 そんな、今年の国民的音楽番組の出場歌手を、音楽チャートを分析したブログ『イマオト -今の音楽を追うブログ-』を毎日更新し、地元青森県でラジオDJも務めるチャートアナライザーのKei氏が徹底分析。Kei氏は昨年も『紅白』出場者発表前に同ブログで出場者予想を書いていたが、高い確率で的中していたのだ――。(#1から6のうち1)

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 23年はジャニー喜多川氏(享年87)が起こした加害問題による影響で、揺れた芸能界。その影響もあり、旧ジャニーズ事務所に所属するタレントの出場枠はゼロとも見られている。それだけに、その他の事務所所属の男性アーティストに多くの光が当てられそうだ。

 SixTONESなにわ男子Snow ManKing&Prince関ジャニ∞果てはKinKi Kidsまで――22年大晦日の『紅白歌合戦』には6組ものジャニーズ所属グループが出場したわけだが、それが一転して「ゼロ」となった場合、誰が出場することになるのか。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを分析しているKei氏が、実際のヒットを元に「白組で初登場しそうなアーティスト」を予想する。

「白組は、INIimaseStray KidsSEVENTEENDa-iCE10-FEET、そしてMrs.GREEN APPLEを予想しています」(Kei氏)

 Kei氏によれば、特に男性アイドルやダンスボーカルグループは、女性グループがサブスク再生回数に基づくストリーミングでロングヒットを続けるのに対して、「フィジカルセールス」(CDやDVDなど、実体があるメディアの売上)が強い傾向にあるという。

「韓国の人気オーディション番組、『PRODUCE 101』の日本版から誕生した11人組グループのINI。彼らは10月11日に発売された5枚目となるシングル『TAG ME』が初週45.8万枚を記録しました。

  18年3月にデビューした8人組K-POPグループのStray Kids、15年5月デビューの13人組グループSEVENTEENもフィジカルセールスが強いです。

 SEVENTEENによる日本でのベストアルバム『ALWAYS YOURS』(8月23日発売)は初週売り上げが61万枚。またStray Kidsも『Social Path(feat.LiSA)/Super Bowl -Japanese ver.-』(9月6日発売)が初週73万枚を売り上げ1位を飾ると、2週連続で首位を獲得。この2組は出場が堅いのではと思います」(前同)