■社長の“ファミリー発言”は重い

 旧ジャニーズを辞めたタレントが、TOKIOや若手ジャニーズの番組を卒業し、過去VTRも使いづらくなる――これまでならよくある話だったが、

「現在の旧ジャニーズ事務所にそんな影響力はないし、岸さんと『DASH』の場合は、さらに事情が違います。岸さんが継続出演する、と有力視されている大きな理由は、日テレの定例会見にあります」(制作会社関係者)

 10月23日に行なわれた、日テレの定例社長会見。そこで石澤顕社長(67)は岸と『DASH』に関して、

「岸さんは『鉄腕DASH』の大切なファミリーと考えており、今後ともその方針に変更はありません」

 と、語っているのだ。

「“出演を継続する”とまでは明言していないが、“社長発言”は重いですよね。一連の流れで石澤社長が“ファミリー”と表現したのに、ここから数か月間も岸さんが『DASH』に出ないようなことになると、当然、“旧ジャニーズへの忖度はいまだに残っている”という声が上がってしまう。それは民放のトップの局として絶対に避けたいところでしょう。日テレは深いつながりがある『24時間テレビ』もあるので、視聴者により変な忖度は感じさせたくないところだと思われます。

 また、スポンサーに対する姿勢もある。“旧ジャニーズが出演している番組”から手を引くスポンサーも出ているので、岸さんが出演し続けることで“『DASH』はジャニーズだけの番組ではない”というアピールにもなりますからね。さまざまな面から考えても、日テレは今、岸さんを『DASH』から下ろせないですよ」(前同)

 今回の「ワンちゃんの帰巣本能でおウチに帰れるか?」で岸のVTRが使われなかった理由も、単に構成の都合だと考えられそうだ。

「お互い別の場所からスタートする対決企画だから、4月の放送回も松岡さんと岸さんが一緒に映る場面がそもそも少なかった。それに、企画の趣旨を説明するだけなら、11月5日放送回にも続けて出演している松岡さんのVTRを使うほうが自然ですよね。

 日テレ社長の“ファミリー発言”には責任が生じます。降板やフェードアウトなど、岸さんを下ろすこと、そして過去映像をNGにすることは、まず考えられないと思われますが……」(同)

 次回はDASH島を電力化するべくメンバーが奮闘する様子が予告されている『DASH』。次に岸が登場する日は、いつになるのか――。