■『Mステ』初期ディレクターは役員待遇にまで出世
テレビ朝日はスポーツ紙などの問い合わせに次のように回答している。
《当社の施設内でジャニー喜多川氏による性加害があったかどうか、当時の音楽番組担当スタッフにヒアリングしましたが、全く認識がないということでした。当該施設でそのような性加害があったとすれば、大変遺憾です。当該建物は、六本木ヒルズ建設のため、取り壊されております。
また、三十余年経過したこともあり、当時の立ち上げに関わったプロデューサーはじめ、関係スタッフの多くは亡くなっております。当社としては、性被害を受けた志賀泰伸さんに対し、被害者救済委員会が、迅速かつ適正な救済・補償をおこなうことを望んでおります》
「プレハブの3階がジャニーズのリハーサル室で、関係者の間では『ジャニスタ』と呼ばれていたほど。2階もJr.のオーディションで使われていましたし、テレ朝の建物でしたが、8割方はジャニーズが占拠していたような状態だったといいます。
そして、テレ朝は《三十余年経過したこともあり、当時の立ち上げに関わったプロデューサーはじめ、関係スタッフの多くは亡くなっております》と説明していますが、『Mステ』にディレクターとして初期から関わっていたY氏は、今でもエグゼクティブプロデューサーとして番組に携わっていますし、役員待遇にまで出世しています。
Y氏はジャニー氏と差しで話せるほどの関係性を築いていましたから、検証番組では彼に当時の『Mステ』のことやジャニー氏との関係を語ってもらうなどしてもらわないと、被害者や視聴者は納得できないのではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)
テレビ朝日と旧ジャニーズ事務所が手掛ける大型プロジェクトも進行中だ。
9月28日発売の『週刊文春』(文藝春秋)によると、テレビ朝日は東京・有明埠頭に「東京ドリームパーク」という地上11階、地下1階の複合施設を2026年に開業予定で、その目玉となるのがジャニーズタレント専用の「ジャニーズ劇場」だという。1500席規模の劇場が建設予定で、ジャニーズタレントが年間180公演を行なう予定だという。