■「寿司は伝統食」野原ひろし流“回転寿司の食べ方”

 今回は『昼メシの流儀』第1巻に収録されている“ひろし流回転寿司の食べ方”を実践した。

 最初に何を頼むかが重要で人それぞれ好みは別れるものの、ひろしは「寿司は伝統食」であり、「伝統の作法を守って食すのは気持ちがいい」という考えを持っており、王道の「白身」から注文。白身をまず何皿か食べ、その後、トロなどの脂の乗った濃い味のものに移るという順序を厳守しているという。

 というわけで、原作のひろしと同じようにタイ、エンガワ、ブリ(原作ではハマチ)をチョイス。

 

 回転寿司店の中には醤油皿の用意がない店もある。ひろしはまず醤油皿を確保するために1皿分の寿司を別の寿司の皿に移す。

 

 空いたほうの皿を醤油皿として使用し、脇にワサビを盛る。

 

 さらにひろしは寿司からいったんネタを外し、醬油を軽くつけて脇に置く。と、同時にシャリにワサビを乗せてネタを戻す――というさすがのこだわりを感じる食べ方をしているのだ。

 たしかにこの食べ方だとシャリも崩れにくく、しっかりとワサビの香りと辛味も感じられる寿司を楽しむことができる。

 

 次の寿司に行く前にもう1皿空けて、ガリをいつでも食べられるように置いておく。ひろし曰く、これが「三皿(みさら)の構え」。回転寿司で快適に食べるための最終形態だという。