気がつけばそろそろ11月も終わりを迎え、2023年の終了まであと約1か月となった。テレビ各局も1年のラスト、大晦日の年末特番を発表し始めている。バチバチの視聴率争いを繰り広げることになるだろうが、年が明けた後、24年元日番組は、さらに熾烈な「芸人バトル」とも言えそうな状況になるようだ――。

「元日のゴールデンタイムは民放各局がバラエティ番組を放送するのが恒例ですが、24年の1月1日はどの局もお笑い芸人のトップクラスが出演、あるいはMCの番組が目白押しになります。まず、実績を考えれば納得とはいえ、日本テレビはかなり意外な特番が放送されるといいますね」(制作会社関係者=以下同)

 日テレは毎年1月1日には、2,3本の人気番組をまとめた『○○年元旦は××と○○』のようなタイトルの編成を組む。そして24年は、午後6時から9時の枠でくりぃむしちゅー上田晋也(53)がMCの番組『上田と女が吠える夜』の元日バージョンを放送するようだ。

『上田と女が吠える夜』は22年にレギュラー放送化した、女性に対して物申したいことがある女性芸能人がスタジオに集まり、嫌いな女性を一刀両断するトークバラエティ番組。8月27日には『24時間テレビ』内で『上田と女が朝まで吠える夜』として放送されたこともある。

※画像は『上田と女が吠える夜』の公式X(ツイッター)『@hoeruyoru_ntv』より

「日テレで上田さんといえば、くりぃむしちゅー、ネプチューンチュートリアルの『しゃべくり007』のイメージが強いですよね。実際に『しゃべくり』は大人気番組だし、2010年から2020年までは正月3が日のどこかで新春SPが放送されていました。

 一方で、『上田と女に吠える夜』は2022年にレギュラー化してから視聴率が非常に好調で、テレビ界が最重要視している13~49歳のコア視聴率も、他局を圧倒しています」

『上田と女に吠える夜』は毎週水曜日の午後9時枠で放送されている。同時刻にフジテレビでは大御所の明石家さんま(68)がMCを務める『ホンマでっか!?TV』が放送されているが、11月8日放送回では『ホンマでっか』のコア視聴率3.3%に対して、『上田と女が吠える夜』はコア4.4%を記録。この日に限らず『上田と女に吠える夜』は、常に『ホンマでっか!?』に勝利し、同時間帯の番組でトップの視聴率を叩き出しているという。

 ちなみに、『上田と女に吠える夜』の11月8日放送回のゲストには歌手の小林幸子(69)、元宝塚女優の紅ゆずる、元BiSHで歌手のセントチヒロ・チッチ(30)など、豪華ゲストが「負けず嫌い」をテーマに語り合う内容だった。この回に限らずゲストはとても豪華なため、それも番組人気に影響しているのだろう。

「数字だけで見ると、日テレはさんまさんよりも上田さんの方を評価しているのかもしれませんね。『上田と女が吠える夜』は通常放送では女性ゲスト7、8人と男性ゲスト1~3人という大所帯ですが、上田さんはそれを1時間で全員均等に話を広げているのだから、凄まじいMC力です。

 年始の特番は、超豪華な女性芸能人が多数集結して、男性芸能人もおそらく1月クールドラマの主演など、旬な人が登場するのではないでしょうか」