各作品が後半戦に向かっている秋ドラマ。『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』や『いちばんすきな花』(『すき花』、ともにフジテレビ系)など、豪華キャストをそろえた話題作が不調の中、意外なドラマが健闘している。
まず、木南晴夏(38)主演の『セクシー田中さん』(日本テレビ系)は、地味で友だちも恋人もいないアラフォーOL・田中京子(木南)と、彼女の裏の顔が超セクシーなベリーダンサーだと知った、同僚の派遣OL・倉橋朱里(生見愛瑠/21)が、新しい自分を見つけていくラブコメディー。
6話までの平均視聴率が6.0%(すべてビデオリサーチ調べ/関東地区)で、同枠としては今年1月期放送の話題作、安藤サクラ(37)主演『ブラッシュアップライフ』と並ぶ6%台に乗せた。また、見逃し配信・TVerのお気に入り登録も82.7万(すべて12月1日16時現在)で、数字を伸ばし続けている。
最近のドラマで定番となっている、女性の生きづらさがテーマだが、俳優陣のコミカルな演技で、重くなることをうまく避けている。特に“めるる”こと生見愛瑠の急成長は著しく、作中で木南と影響しあって変化していく感じがうまく伝わってくる。放送前の番宣は少なめだったが、木南、めるるらの健闘で注目度が高まっているようだ。
続いて、ムロツヨシ(47)主演の『うちの弁護士は手がかかる』(フジテレビ系)は、スター女優を育てた元敏腕芸能マネジャー・蔵前勉(ムロ)が、超エリートなのにどこかポンコツな新人弁護士の天野杏(平手友梨奈/22)に振り回されながら、パラリーガルとして奮闘するリーガルエンターテインメント。