2023年も残すところおよそ1か月。今年もいろいろなことがあった。最近は若い世代の“ニュース離れ”が指摘されているが、今どきの若者たちはどんなニュースに関心を持ったのか。そこで今回は10~20代の男女100人に「今年いちばん印象に残ったニュース」について聞いてみた。

 第3位(9.0%)は、戦争と経済。

 ロシアのウクライナ侵攻に端を発する両国の対立は2022年に始まり、現在も続く。また10月7日には、ハマスがイスラエルに対して、ロケット弾などによる大規模攻撃を行い、戦争状態に突入。ハマスはパレスチナ・ガザ地区を実効支配し、イスラエルの打倒とイスラム国家の樹立を目指す武装組織で、イスラエル軍も報復としてガザ地区への軍事作戦を展開。双方の死者は1万2000人を超え、国際社会も高い関心を寄せている。11月28日にはハマスが5回目の人質解放をしたことが話題になった。また、11月末になり戦闘の休止が実現したが、12月1日に戦闘が再開した。

「子どもの犠牲者がとても多いことが悲しい」(16歳/女性/学生・フリーター)

「今まで戦争は縁遠いイメージだったが、ウクライナの戦争から身近に感じるようになった」(22歳/女性/学生・フリーター)

「戦争の勃発。平和に向かっていない」(17歳/女性/学生・フリーター)

「意味のない争いだと思う」(29歳/男性)

 一方、資源価格の上昇や円安などの要因から物価上昇が長期化している経済。普段食べている食料品や生活に欠かせない日用品までがどんどん値上がりし、賃金の上昇より物価上昇が速く、家計を圧迫している。また10月には円相場が約1年ぶりに一時1ドル=150円台まで値下がりするなど、円安も一段と進んでいる

「物の値上げが金銭的にきつい」(29歳/女性/パート・アルバイト)

「円安が続き、日本はヤバいと思う」(17歳/男性/学生・フリーター)

「円安のニュース。日本の若者が海外で稼ぎ始めたのも話題だった」(24歳/女性/コンサルタント)

「毎月いろいろなものの値段が上がっている印象がある」(27歳/男性/研究・開発)