■気になるラストは……やっぱりガッカリ?
物語の終盤にも関わらず、視聴者を引き込む展開が皆無なのだから、これは仕方ないだろう。誠司(二宮)について分かったことは、残念ながら序盤で視聴者が予想していたことばかり。見どころがなく、二宮と中川のファンばかりが喜ぶような、キュン関係が話題になるのも無理はない。
物語の最後は、誠司が記憶を取り戻し、警察幹部と「アネモネ」の不正を暴き、時生(大沢)、横浜テレビの報道キャスター・倉内桔梗(中谷)を交え、梅雨美(桜井)と葵亭でディナーを楽しむのでは――? そんなふうにも考えられているが、さすがに、そんなベタなラストはないと思いたい……。最後ばかりは視聴者を驚かせてほしいものだ。
今回、真礼(佐藤)の愛犬・フランの尻尾が登場し、《尻尾がニセモノすぎる》《フランらしき尻尾視点の映像面白すぎ》など、爆笑を巻き起こしていた。ひょっとするとこれは何かの伏線で、最後は真礼とフランが「葵亭」に乱入し、大騒ぎを起こすという展開かもしれない。
まさか、本作のサブタイトル「聖夜のから騒ぎ」の謎のカギを、フランが握っている可能性が出てくるとは……。豪華キャストがどんなオチをつけるのか、最後まで注目したい。(ドラマライター・ヤマカワ)