■伝説の「嵐のバトンリレー」
嵐のバトンリレーとは、嵐が結成10周年を迎えた2009年にスタートした、伝説のドラマリレーのことだ。
「スタートは、09年10月クールに放送された相葉雅紀さん主演の連続ドラマ『マイガール』(テレビ朝日系)でした。『マイガール』は、相葉さんにとって連ドラ初主演作で、『今日からヒットマン』と同じ金曜ナイトドラマ枠でもあります」(前出のテレビ誌編集者)
『マイガール』で相葉は文房具メーカー「宮本文具堂」で働く青年・笠間正宗を演じていた。同作の最終回で櫻井翔(42)が新人社員・佐藤役でゲスト出演したが、櫻井は次クール(2010年1月期)に主演連続ドラマ『特上カバチ!!』(TBS系、『日曜劇場』枠)が控えていたのだ。
「相葉さんの『マイガール』からスタートした“嵐リレー”は、2011年1月クールに同じ金曜ナイトドラマ枠で放送された相葉さんが主演の『バーテンダー』で一周するまで、なんと6クールも続きました。嵐のメンバーが主演の連ドラの最終回に、次クールに主演ドラマを控えている別のメンバーが局や枠を超えて顔出ししたんです」(前同)
櫻井主演の『特上カバチ!』の最終回には、4月期に主演ドラマ『怪物くん』(日本テレビ系/『土曜ドラマ』枠)を控えていた大野智(43)が弁護士・本多修平として出演。『怪物くん』の最終回には、7月期に『夏の恋は虹色に輝く』(フジテレビ系/『月9』枠)を控えていた松本潤(40)が”怪物くんの執事“役で出演。怪物くん(大野)が「あれ、お前……?」と、松本の顔をしげしげと見るシーンもあった。
そして、『夏の恋は虹色に輝く』の最終回には、10月期に『フリーター、家を買う。』(フジテレビ系/『火曜夜9時』枠)の主演が控えていた二宮和也(40)が照明スタッフ役で出演。『フリーター、家を買う。』の最終回で前出の『バーテンダー』の主演が控えていた相葉が現場監督・平田役で出演したことで、リレーを達成したのだ。
ちなみに、全ドラマの主題歌も、嵐の楽曲が使われていた。
「嵐は2010年当時、最年長の大野さんが30歳、最年少の松本さんが27歳でした。Snow Manは、佐久間大介さん、渡辺翔太さん、深澤さんの3人が最年長の31歳。20歳のラウールさんを除くと、次点で年少の目黒蓮さんが26歳。ドラマリレーで脂がのっていた時期の嵐と、年齢的にも近いですよね」(同)