今年5月1日に引退を発表した元卓球女子の石川佳純(30)が12日までにYouTubeを更新。今年1年をプレイバックする振り返り企画を行った。

 この日、石川は「『2023年を振り返ろう!』前編」と題した約11分半の動画をアップ。1月から月ごとに順を追い、自身にとって思い出深かった出来事を振り返りながらトークを展開した。

 4月に行われた卓球WTTチャンピョンズマカオ大会を最後に23年の選手生活を終えた石川だが、「引退を決めたのは試合前なんですけど、家族にしか言ってなかった」と周囲には事前告知していなかったことを告白。「最後の試合だったので力はすごい入ったんですけど、いつもと違うのかなと思ったら意外とそんなことはなく、いつもと同じ準備で、いつもと同じ気持ちでコートに入ることができた。プレーに集中できたのですごくよかった」と現役ラストとなった試合を振り返った。

 また、最後の試合には母親が駆けつけてくれたといい、「試合が終わった後ホテルに帰って。母が‟お疲れ様”というバルーンを持ってきてくれて、そこで2人で乾杯したという思い出があります」と、長きにわたって苦楽をともにしてきた母と‟母娘水入らず”の時間を過ごしていたことも明かした。

 さらに石川は、引退後の率直な心境も吐露。「6月は練習と試合の毎日がいきなりなくなってすごく戸惑った」と話しつつ、「でも、朝起きたときにもう練習いかなくていいと思ったら、やっぱりうれしかった」「もうあの(試合の)緊張感を味わえない寂しさは少しはあるんですけど、今になっても《もうあんなに緊張しなくていいんだ》という思いのほうがまだ大きかったりする」とストレートな本音を漏らす場面もあった。