12月16日、TBS系で月曜午後7時から放送されているバラエティ番組『アイ・アム・冒険少年』が、来年3月いっぱいの終了で調整されていることが『東京スポーツ』で報じられた。

『冒険少年』は特番を経て2020年5月に月曜午後9時枠でレギュラー放送。21年4月から現在の放送枠に移動した。主に無人島からの脱出を図る企画「脱出島」が人気の番組だったが、あばれる君(37)ら出演者の脱出をスタッフが手助けしていた「やらせ騒動」で大きく評判を落としてしまったのは記憶に新しい。

「あまりに過酷な現場に耐えかねたスタッフが、2022年1月9日に『文春オンライン』で、脱出者のいかだを実際は船でけん引していたことなど、番組内に数多くの“やらせ”が存在することを告発。BPO放送倫理検証委員会は“視聴者の判断に委ねるべき”と結論を出したことで処分はまぬがれましたが、文春砲を食らい、“BPO案件”になった時点でイメージは大きく落ちましたよね」(ワイドショー関係者)

※画像は『文春オンライン』の公式X(ツイッター)『@bunshun_online』より

 今回の報道によると、番組終了の大きな要因は視聴率とTVerの「お気に入り数」の少なさが原因とのこと。やらせ事件は「(終了の)影響はそこまでない」と、取材に答えているが――。制作会社関係者は話す。

「さすがに“やらせ”の影響が全くないということはない。あれ以降、どんなにチャレンジャーが頑張っても、“仕込みなんじゃないのか”とシラけてしまう視聴者も増えてしまいましたからね。“BPO案件”になった番組は終わる、それは業界の常識です。

 ただ、視聴率が終了の要因であることは間違いない。以前から『冒険少年』は、テレビ界が最重要視している13~49歳のコア視聴率がかなり良くない番組ともっぱらでした」

『冒険少年』はレギュラー出演者にSnow Man目黒蓮(26)と向井康二(29)を起用。公式にレギュラーではないが、事実上の固定メンバーである“冒険少年ファミリー”にフワちゃん(30)やハライチ澤部佑(37)を起用するなど、ティーン層、ファミリー層を狙った番組作りをしてきた。

 しかし、11月27日放送回は、コア視聴率2.0%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。この数字は、同時間帯の主要民放キー局の番組の中で最下位の数字である。