■強い美容系YouTuber勢、本音の発信が信頼感
■「参考にする」Z世代から圧倒的支持、美容系YouTuber・ななこ
ななこ(25)は岐阜県出身、1998年6月5日生まれの美容系YouTuberだ。
現役女子大生だった17年11月にチャンネル開設したYouTubeではバレないアイプチのやり方を筆頭に、メイクのHowto動画を投稿。これらのメイク動画が「説明が上手、説得力がある」と人気を博し、148万人もの登録者を抱えている。上手な説明に定評があり、実体験に基づき製品の良し悪しをはっきり伝えてくれると、リアルなレビューが評判だ。
23年5月に発表されたLINEリサーチ結果(全国の15歳~24歳男女を対象、有効回収数3461)では『信頼/参考にしている有名人・インフルエンサー』の女性ランキング1位。全体でも2位と、22年の10位から大幅にランクアップ。
「いわゆるPR案件ではなく、リアルに使ってみた感想を配信することが信頼につながっています。ななこさんが言うなら大丈夫、というブランディングにもなっていて、“LINEリサーチ”では、ななこさんを支持する理由として、
《企業やブランドなどから頼まれてではなく、自分が実際に使ってみてよかったものをおススメしているから》
《本当に質がいいものだけ、おススメする人だから》
などと、本音の発信を理由に挙げる人が目立ちましたね。23年9月からはオーストラリアに留学中で、海外からの発信も増えてきているところ。経験を活かし、さまざまな場で活躍しそうです」(前出の太田氏)
■松本人志も大笑い、バラエティでさらに活躍しそうな“なえなの”
なえなのは、静岡県出身、01年1月14日生まれの22歳。中学3年生の頃から各種SNSで活動を開始、TikTokで人気を爆発させ、現在では370万人もの登録者数を誇る。19年7月にはYouTubeチャンネルを開設し、登録者数は110万人だ。
透明感のあるビジュアルだけでなく、その落ち着いた話し方も人気の秘訣。YouTubeでは脱力した姿とともに、自分磨きの努力を怠らない姿勢に魅力を感じるファンも多い。実際に、なえなののチャンネルの人気動画TOP5は、ナイトルーティーンやモーニングルーティーンなど、日常の美容ルーティーンを扱ったものだ。
「21年にはABEMAの大人気恋愛リアリティ番組『恋とオオカミには騙されない』に出演し、一層知名度を上げました。
ティーンの間では圧倒的な人気を誇るカリスマインフルエンサーとしてすでに有名ですが、23年6月には4人組ロックバンドRADWIMPSの野田洋次郎(38)プロデュース・楽曲提供によるシングル『うあのそら』で歌手デビュー。さらに23年は『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)、『セクシー田中さん』(日本テレビ系)など、ドラマにも進出。女優としても露出を増やしています」(前同)
その他『ズームインサタデー』(日本テレビ系)のお天気キャスター、『アッコにおまかせ!』(TBS系)では準レギュラーを務めるなど、テレビでの活躍も注目されている。そんななか、注目を集めたのは23年11月10日に出演した『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)での一幕だ。
「何を聞かれても“役所広司”と返さなければいけないゲームで、なえなのさんは大真面目に“渋滞してる原因って?”というフリを出し、松本人志さん(60)や千鳥のノブさん(44)ら芸人を大爆笑させたほか、視聴者のX(旧ツイッター)でも“近年の傑作だった““過去1笑った なえなのが面白すぎた”と絶賛される頭の回転の速さをのぞかせました。
枠に収まらない活躍を見せており、今後さまざまなところで彼女の姿を目にすることが増えそうですよ」(前同)
ともすれば暗い話題が多くなりがちな世の中で若者の心をとらえるのは、忖度のない意見をハッキリと言いながら、自分のやりたいことに全力で取り組むクリエイターたちの姿。
TikTokやYouTubeに限らず、地上波ドラマにも進出する超美貌インフルエンサーは、今やバラエティ番組では大物芸人の心をも掴む。そんな彼女たちの中から、2024年の国民的スターとなる存在は現れるのか。
太田まき子
新潟県出身。大学卒業後、広告会社及びマーケティング会社にて女性向け商材のプロモーション、ファッションカルチャーイベントの企画運営、エンタメ系の広報PRなどを担当。現在はフリーランスのPRとして、トレンドのマーケティングやリサーチを行う。