■総事業費500億円!? もはや引けない「ジャニーズ劇場」計画
民放キー局関係者は話す。
「テレビ朝日は2023年11月28日、臨海副都心有明南地区の複合型エンターテインメント施設『東京ドリームパーク』の建築に着工したことを発表しています。同施設は多目的ホール、劇場、イベントスペース、飲食施設などを要する複合施設で26年春の開業を目指していることも発表されていますが、この『東京ドリームパーク』に、旧ジャニーズが深く関係しているんです」
9月28日発売の『週刊文春』(文藝春秋)は、「東京ドリームパーク」の目玉となるのがジャニーズタレント専用の「ジャニーズ劇場」だと報道。1500席規模の劇場が建設予定で、ジャニーズタレントが年間180公演を行なう予定だという。
当時社長だった藤島ジュリー景子氏は、テレビ朝日のオファーになかなか首を縦に振らなかったが、旧ジャニーズの舞台公演がよく行なわれてきた東京・帝国劇場が建て替え工事で休館することになり、ようやくOKを出したという。
事務所サイドの交渉窓口はジャニーズアイランド社長(報道当時。現在は『ANNEX』)の井ノ原が担当。当初は200億円ほどだった建設費は資材の高騰もあり、400億円ほどに拡大。総事業費は500億円以上とみられている。
「“ジャニーズ”というワードは禁句となったため名称変更は不可避でしょうが、すでに莫大なお金が動いているわけで、いまさら中止にはできない。劇場は作られるでしょう。
また、“ジャニーズ劇場”は、有明の『東京ドリームパーク』内ではなく、六本木のど真ん中に開業する可能性もあるといいます。というのも、六本木のテレ朝本社前、かつてスタイリッシュなナイトクラブがあり、現在は駐車場になっている土地に施設を建てるという計画があるというんです。テレ朝は10年ほど前にその土地を購入していますが、早河会長の指示で六本木周辺の土地をさらに買い進めているといいますよ」(前同)
有明に比べて六本木は交通の利便性が高い。新幹線で地方から東京に出てきた人も、六本木なら東京駅や品川駅からのアクセスも簡単だ。また、土地柄的に購買力のある人も多いため、集客や収益を考えると六本木に施設があったほうがメリットは大きいだろう。
「テレ朝はもはや、旧ジャニーズと手を切れない状況になっていると考えられます。そのため、4月クールの連ドラもそうですが、これからも超蜜月な関係が続いていく――と見られているわけです」(前同)
他局とは違う戦略で突き進むテレビ朝日。その判断は吉と出るか凶と出るのか――。