家庭料理に不可欠な食材といえば、何が思い浮かぶだろう。多くの人は、玉ねぎ、人参、大根、そしてトマトといった食材を思い浮かべるのではなかろうか。これらの野菜を含む14品目は、国により『指定野菜』に定められている。『指定野菜』とは、国民生活に不可欠だとして、安定的な生産を目指す作物である。

 豊作などが原因で、価格が著しく下がるなどのことがあれば、生産者へと国から補助金も支払われる――そんな『指定野菜』の15品目目に、新たに加わることになったのがブロッコリーだ。

「新規の『指定野菜』への追加は、1974年のバレイショ以来、50年ぶり。農水省の発表によると、ブロッコリーの2022年産の出荷量は15万7100トンとなっており、10年前と比べておよそ3割も増えています。1世帯あたりの購入量も年間で4850グラム。こちらも10年前から3割増です」(農林水産省担当記者)

 まさに、近年“新国民野菜”とも言えそうな人気急上昇ぶりを見せているブロッコリーだが、背景にはどの様な事情があるのか。

「食生活の変化もさることながら、空前の“筋トレブーム”が到来していることも大きな要因ではないでしょうか。笹川スポーツ財団によれば、2000年に726万人だった筋トレ人口は、22年には1640万人と倍以上に増えています。

 近年、鶏肉の消費量も増えており、国民一人あたり年間14キログラムは食べている。コンビニでサラダチキンは定番商品にもなりました。トレーニー(トレーニングに励む人)にとって鶏肉とブロッコリーは定番中の定番。ブロッコリー消費量増加の背景には、筋トレ人口の増加が関係してそうです」(前同)

 そこで本サイトは、体つくりにはげむ方や健康志向の方向けに、美味しい高タンパク低カロリー料理を提供する専門店として『筋肉食堂』(店舗は東京の六本木、渋谷、銀座にある)というレストランを立ち上げ、自身も週3回ほど筋トレを行うという谷川俊平さんに語ってもらった。

「朝・昼・晩と3回食事をするわけですが、僕は、1週間の食事21回のうち、およそ15食はブロッコリーを食べてますね。付け合わせで食べることが多いです」

 毎食の様にブロッコリーを食べる理由はなんなのだろうか。

「ビタミンCや食物繊維が豊富なので、疲労回復にも良く、肌を酸化からも防ぐ。ビタミンCの含有量はレモン1個分が20ミリグラムなのに対して、ブロッコリーは1/2株で103ミリグラムほど。筋トレで疲れた体になによりも良いんです」(前同)