■フジは『行列のできる相談所』を「潰したい」

 日本テレビの日曜21時からは、2002年4月より『行列のできる法律相談所』が放送されており、2021年10月からは『行列のできる相談所』とタイトルを変更して現在まで続いている。

「日曜夜の日テレは、19時からの『ザ!鉄腕!DASH!』、20時からの『世界の果てまでイッテQ!』、そして21時からは『行列』と、人気番組が並ぶ最強の布陣で、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率を独り占めしてきたんです。

 そんな中、フジには『まつもtoなかい』をぶつけて『行列』を“潰したい”という意向がある、と聞こえてきています。ここ最近の『行列』は明らかにパワーダウンしていますからね」(前出の制作会社関係者)

■『イッテQ!』から3ポイントもコア視聴率が急降下

 1月22日の『鉄腕ダッシュ』の、テレビ各局が重視する13歳から49歳までのコア視聴率は5.8%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、『イッテQ!』は7.0%と右肩上がりだが『行列』は4.0%と、数字を落としてしまっている。

「4.0%も、決して悪い数字ではありません。ただ、『イッテQ!』から3ポイントも落ちていて、『イッテQ!』終了後に日テレを離れる視聴者が多くいることは明らか。この日のフジでは『千鳥の鬼レンチャン』の2時間SPが放送されていて、コア視聴率は4.4%。すでに『行列』は負けているんです」(前同)

『行列』は20年以上続く長寿番組で、かねてからマンネリ化やオワコン化の声も上がっていた。また、2021年10月にはタイトルから“法律”が取れたことからもうかがえるように、当初のコンセプトである法律を扱う番組ではなくなってしまった。

「視聴者からは“何の番組だっけ?”とたびたび指摘されますし、業界的にも『行列』は“厳しい”と言われています。そんな『行列』をフジは一気に潰しにかかりたい、日テレの牙城を崩していきたい、という思惑があるんでしょう」(同)