3時のヒロイン福田麻貴(35)が連ドラ初主演を務める『婚活1000本ノック』(フジテレビ系/水曜夜10時)の第3話が1月31日に放送される。1月17日放送の初回の平均世帯視聴率が3.6%(すべてビデオリサーチ調べ/関東地区)とかなり不安な船出。さらに、24日放送の第2話はさらに低下して2.8%と撃沈。この“打ち切りレベルの低数字”には、納得の理由があるようだ。

 人気のバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)もあり、視聴率が伸びにくい水曜夜10時枠。同枠のライバルドラマ『となりのナースエイド』(日本テレビ系)も、2話から3話で1.0ポイント減と数字を落としている。それにしても『婚活1000本ノック』、第2話にして2.8%というのは衝撃だ。どのような問題があるのか。

 このドラマは、南綾子氏の同名小説(新潮社)が原作で、売れない官能小説家・南綾子(福田)が主人公。ある日、綾子の前にかつて“クソ男・オブ・ザ・イヤー”の栄冠を与えたクズ男、山田クソ男(八木勇征/26)が幽霊となって再び目の前に出現。その山田と綾子がバディを組み、婚活に励むエンターテインメントドラマ。

 第2話の内容は、いつも外見に惹かれて失敗してきた綾子は、これからは男の中身を見ると宣言。ペアシート婚活というイベントに参加し、顔の形がハートパイに似た男・高崎(竹財輝之助/43)と出会う。外見や笑い方のクセの強さは気になるものの、悪くない印象を持つ綾子は、彼に「近いうちにお話したい」と誘われ……という展開だった。

 視聴率爆死の原因は、まず原作の“セレクトミス”がありそうだ。

「原作者の南氏は、これまで“女子会”や“婚活”といった、女性目線の作品を多く手がけていて、本作もストーリーより婚活におけるリアルな描写が売り。とても面白い作品で、今作もそれを踏まえていますが、婚活エピソードの細かい部分に力が入りすぎて、ドラマとしては物語全体が単調な感じになっていますね。テーマ的には30代女性に受けそうなのですが……」(ドラマライター/ヤマカワ)