■吉高由里子の俳優の魅力を引き出す「異常な能力」

 北村の新たな魅力に新規ファンが増えているのには、ある深い理由があるというーー。

「今作の主演の吉高さんです。すでにトップ女優の彼女ですが、とにかく相手役の俳優の魅力を引き出す女優さんとして再注目されているんですよね。

 吉高さんは、作品選びのセンスはもちろんですが、自身の天真爛漫な雰囲気が現場の空気を温め、相手の俳優を解きほぐす力があると言われています」(前同)

 横浜流星(26)と共演し、2020年に公開された主演映画『きみの瞳が問いかけている』でも、監督の三木孝浩氏は、『SCREEN ONLINE』(2020年11月21日公開)のインタビューで

《吉高さんはいつも明るく楽しいキャラクターというイメージかもしれないけど、それをわざとやっている部分があって、現場を和ませることを気にしてくれてるんです。スタッフをよく見て、声をかけて明るく和ませてくれるし、そういうところは座長として信頼しています。お芝居だけでなく現場全体のテンションを気にして現場に入るところはすごいところだと思います》

 と、吉高を絶賛していた。

 座長としての吉高は、ほかにも数々の若手俳優の魅力も引き出してきた。

「2021年10月期に放送された連続ドラマ『最愛』(TBS系)では、ドラマの内容もさることながら俳優陣の熱演で、高橋文哉さん(21)は第110回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で新人賞を獲得。

 また、吉高さんの相手役を務めた松下洸平さん(35)にも注目が集まり、ギャラクシー賞の2021年12月度月間賞など、その年のあらゆるドラマ賞を総なめにしています。

 アラサー独身女性役を演じた連続ドラマ『東京タラレバ娘』(日テレ系・2017年)では、当時まだ新進俳優だった坂口健太郎さん(31)がインパクトのある金髪の年下毒舌キャラを演じ、そこに沼る女性が相次ぎましたね」(前同)

 芸能界きってのあげまん女優でもある吉高の能力は、『星降る夜に』でも発揮されている。吉高と北村の熱演に、さらなる注目が集まるーー。