日本のエンタメ界を牽引してきたフジテレビの月9ドラマが今、大苦戦している――。2月12日に第6話が放送される永野芽郁(24)の主演ドラマ『君が心をくれたから』(フジ系/月曜午後9時から)の視聴率が、深刻低迷しているのだ。

『君が心をくれたから』は永野主演、お相手役が山田裕貴(33)の、長崎県を舞台にしたファンタジーラブストーリー。『TVer』のお気に入り登録数が105万人(2月12日7時現在)を突破している一方で、リアルタイムの数字が全く振るわず、第5話(2月7日)も世帯視聴率5.3%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)という、月9枠としては非常に厳しい結果となっている。一部では、月9ワースト視聴率も現実味、とも報じられてしまっている状況だ。

※画像は『君が心をくれたから』の公式X(旧ツイッター)『@kimikoko_fujitv』より

 高校時代の初恋の人・太陽(山田)の命を救うため、“あの世からの案内人”と五感を失う契約をした雨(永野)。雨は契約の負い目から太陽を遠ざけようとするも、第5話で太陽は雨の五感が失われつつある(※)こと、本当は両思いであることを知り、2人は涙ながらに抱き合って――という展開が描かれた。

(※契約の話は知らず、「五感が消えていく病気」だと思っている)

「もちろん好意的な声もあるんですが、五感を失うシナリオが“重すぎて見るのがつらい”という声が多数あり、また第5話まで事態が全く好転しなかったため、“テンポが悪い”という指摘も多いですね。リアルタイムで見る視聴者が序盤でどんどん離脱してしまったのが、現在の非常に厳しい数字につながっているのでしょう。

『君ここ』は現在、テレビ各局が最重要視する13歳から49歳までのコア視聴率も2%台前半と、全く取れていません(第4話は2.1%)。若年層に絶大な人気を誇る永野さんと山田さんがメインで起用されたラブストーリーなのに……フジテレビとしては、現状は大誤算のはずですよ。

 そんな本作は、《いろんな韓ドラ集めましたみたいな設定》《展開が韓国ドラマっぽい》とも言われてきましたが、奇しくも同時期にスタートした韓流ドラマが絶賛され、すごい結果を残していますよね」(ドラマ制作会社関係者)

 今や韓流ドラマは世界中で評価されるエンタメコンテンツだが、1月29日からNetflixで独占配信中の『ドクタースランプ』がネトフリの週間グローバルトップ10(1月29日~2月4日)のテレビ・非英語部門で1位を獲得。大きな注目を集めている。