初夏のような陽気になったかと思えば、雪がチラつく冷え込みになったりと不安定な天候が続く今日この頃。関東地方でも2月中旬、昨年より2週間早く春一番が吹いたというが、関東における桜の開花予想は3月中旬以降とのことで、まだまだ春の訪れを実感している人は少ないだろう。
一方で、すでに春を“先取り”している業界もある。そのひとつが飲食業界。若者文化や流行の最先端に詳しいトレンドアナリストの太田まき子氏が解説する。
「飲食業界において期間限定メニューというのはやはり強い。特に季節モノは、マクドナルドの冬の風物詩となり昨年販売30周年を迎えた『グラコロ』に代表されるよう定番化する人気メニューも多い。
2月は例年、チェーン店を中心に春の先取りメニューを発表するのが恒例になっていますね。そんな日本の春といえば桜ということで、桜やピンクを主体にした期間限定スペシャルメニューや商品も数多く飲食業界では登場します」
セブンーイレブンやローソンなどコンビニ各社も、桜もちなどの“桜メニュー”を展開し始めているが、それは全国展開している有名コーヒーチェーンも同様だ。
「スターバックスコーヒーは、2⽉15⽇よりお花見体験をスタバ流にアレンジした新メニューを提供。お花見の定番である三色だんごを使用し、白あんこ風味の花見あんソースなどを使って和テイストに仕上げた『花見だんご フラペチーノ』、そしてサクサクとした触感のさくらフィアンティーヌ(クレープ生地をフレーク状にしたもの)がトッピングされた『花見 さくら クリーム』の2種が展開されています」(前同)
気になる価格設定は『花見だんご フラペチーノ』がTallサイズのみの販売で、690円(税込・以下同)。『花見 さくら クリーム』は4種類のサイズ展開で、『花見だんご フラペチーノ』と同じTallサイズだと590円だ。ほかにも、桜花パウダーをあしらった『さくらドーナツ』(310円)などのスイーツもスターバックスでは用意。なお、期間限定でコンビニ限定ドリンクとして『さくら抹茶 with さくらジェリー』(248円)も2月6日から発売されている。