■脱・王子様を意識か

 現在放送中の門脇麦(31)主演『厨房のありす』。そして昨年1月クールに放送された広瀬すず(25)主演ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)でもそうだが、これまでも永瀬は恋愛やキスシーンを演じてきた経験はある。しかし、

「『厨房のありす』は心温まる、優しい雰囲気の作品ですからね。永瀬さんが主人公に告白して抱きしめるシーンも、情熱的ではなく、微笑ましい、見守りたくなる気持ちが勝る感じでした。しかし、一転して、めちゃくちゃ大人な作品である『東京タワー』……この落差はたしかに大きいですよね。

 また、旧ジャニーズのタレントがベッドシーンを演じることに強い拒否感を抱くファンがいるのはよくある話です。特にキンプリはキラキラした王子様をイメージした正統派アイドルですからね」(前出の女性誌ライター)

 一方で、永瀬が演技の幅を広げること、俳優として一皮むけることに期待するファンも少なくなく、

《廉さん、大人の階段、こちらから登るのね…見たことのない永瀬廉、期待しております》
《青春恋愛ドラマじゃなくて、これを恋愛ドラマ初主演作にって…25歳になって王子様イメージ脱却!ってのもあるのかなぁ…》

 といった意見も上がっている。

※画像は永瀬廉の公式インスタグラム『@ren.nagase.official』より

「永瀬さんは出演中のドラマ『厨房のありす』の劇中でも、“噂のイケメン王子様店員”と紹介されるシーンがあるなど、どうしてもまだアイドル俳優の扱いから抜け切れていないところがありますよね。永瀬さんは2月21日、自身のインスタグラムでヒゲを伸ばした浴衣姿の写真を投稿していますが、これも脱・王子様を意識して、というところもあるのかもしれません。

 そういう意味でも、年上のお相手――今回は板谷さんとの男女シーンをしっかりと、濃厚に演じることは、大人の俳優として今後、活躍していく上で必要なステップアップですよね。それを多くのファンも心の底では理解しているのでしょうが、どうしても受け入れがたい、というところはあるのかと。それが、今回のドラマ『東京タワー』の公式ヴィジュアル解禁後の、SNSの大動揺につながっているのでしょうね」(前同)

 2005年版の『東京タワー』公開当時、岡田は永瀬と同じ20代中盤だった。岡田は今や、日本を代表する名俳優になったが、永瀬はこの作品を経て大きく成長できるだろうか。