理系学生の必需品として知られる「キムワイプ」をご存知だろうか。米国企業キンバリー・クラーク社が開発した産業用ワイパー(油汚れ、不純物などを拭き取る際に用いられる紙、不織布製品)の一種で、日本での製造・販売は日本製紙クレシアが手がける。2024年3月1日で誕生55周年を迎えるこちらの商品。

※画像はキムワイプの公式X『@kimwipes_crecia』より

 一見ティッシュペーパーのようだが、触るとザラザラ、ゴワゴワ。毛羽立ちがなく、吸水性が高いといった特性があることから、大学や研究機関などで実験器具の清掃や薬品の吸い取り等、幅広い用途に使われている。

 知っている人は知っているけど、知らない人は全く知らない。ニッチなアイテムとも言えるキムワイプだが、そんなキムワイプの公式X(旧ツイッター)上での投稿は、キムワイプ愛にあふれながら、ユーザーの投稿にカジュアルにツッコんでいく姿も人気なのだ。

 2月上旬には、《ティッシュ忘れてキムワイプで鼻かんでる 痛い(当たり前)》というユーザー投稿に《だめ。絶対。》と反応し、2.944万ビュー、9.4万ものいいねを獲得した。

※画像はキムワイプの公式X『@kimwipes_crecia』より

 キムワイプを知る人からは《鼻の下が削れるよ?》《危険過ぎる…》と青ざめた投稿が相次ぐ一方で、知らない人からは《これなんでダメなんでしょうか??!》《キムワイプって何もん???》という疑問が殺到した。さらには《汚れを拭き取りやすくするため 実は表面が凸凹していて 皮膚が擦れて痛いやつ》と、キムワイプの特徴を解説する人も登場するなど大バズリ。SNS上でキムワイプの認知度は着実に上がっている。

 ちなみに黄緑色と緑色の箱のデザインが特徴的なキムワイプは、同社のティッシュペーパー『クリネックス』と箱もそっくり。知らない人なら間違えてしまいそうだ。

※画像は「キムワイプ」公式X『@kimwipes_crecia』より