■かつて叶わなかった「1%」を今度こそ

 1%――鈴木氏は、2016年12月26日の『スマスマ』の最終回を語る際も、同じ言葉を使っていた。

『スマスマ』最終回は生放送のパートを設けておきながら、そこに登場したのは最後まで西山喜久恵アナウンサー(54)だけだった。これは、SMAPが生放送に顔を出してくれる可能性に鈴木氏が賭けていたから。2022年4月公開のYouTubeチャンネル『街録ch~あなたの人生、教えてください~』で鈴木氏は、

「俺の中では最後に0.001%ぐらいの奇跡を信じてて。“誰か来ねえかな”って思ってたの(中略)SMAPと番組作るときって面白いのは、1%の奇跡を信じるんだよね」

 と、話していた。

 木村の逃げ場をふさぐような、一方的なオファーのため鈴木氏の行動には賛否もあったが、今度こそ、「1%の奇跡」は起こるのか――。

「まず前提として、現時点で旧ジャニーズ事務所に残っている元SMAPのメンバーは木村さんだけ。そして、鈴木氏は旧ジャニーズに対しての決別とも受け取れる内容の事実上のノンフィクション小説『20160118』(文藝春秋)を昨年12月に発表していますよね。そのため、共演は難しいと言われてきた部分はありました」(ワイドショー関係者)

※画像は『Believe-君にかける橋-』の公式X『@believe_tvasahi』より

 遡ること8年前、2016年1月18日放送の『スマスマ』は、同年年始に解散説が報じられ世間を騒がせたことを謝罪する生放送だったが、“事務所側の木村と、裏切り者の4人”を強く強調する演出だったことなどが「公開処刑だ」と、世間から批判の声が多く寄せられた。

 名前は「ソウギョウケ」とボカしていたが、鈴木氏は小説『20160118』で“公開処刑”の演出はメリー喜多川氏(享年93)が放送1時間前に台本に猛烈なダメ出しをしたからだと明らかにしたのである。