■3年半前、オードリーを前に野望を語っていた

 長らく続くテレビ不況。なかなかCMが入らないといった事情もあり、現在、タレントのギャラは上がらない状況にある。

「フワちゃんクラスだと、ゴールデンのバラエティ番組でも1本10万円程度といったところではないでしょうか。長い拘束時間などを考えたら、決してオイシイ仕事ではないと。それにフワちゃんはもともとYouTuberとしてテレビに出るようになったタレントですからね」(前出の制作会社プロデューサー)

 フワちゃん本人が自分のスタイルのことを「賞レースやバラエティからでなく、YouTube発祥の新しいタイプの芸人」としている。

「ここ1年ほどはYouTubeの更新がありませんでしたが、3月18日に新たな動画をアップして海外移住することをあらためて報告しました。

 フワちゃんは、YouTubeの広告単価が良い時代に動画をアップしていましたが、そこからテレビ界に本格進出。ところがテレビのギャラはそう高くはなかったと。ただ、テレビに出ることはCM出演にもつながっていて、そこでの収益はあったでしょう。

 フワちゃんは、日本の地上波テレビではそこまで稼げない、とかなり前から分かっている感じでしたね。フワちゃんはああ見えて、かなり戦略家でビジネスマン。彼女自身、以前から海外進出の野望を公言していましたからね」(前同)

※画像はフワちゃんの公式X(ツイッター)『@fuwa876』より

 2020年9月放送のトークバラエティ番組『あちこちオードリー』(テレビ東京系)にゲスト出演したフワちゃんは「日本でも売れて海外でも売れたらめちゃくちゃカッコいい」と話し、将来的に海外進出を目指していると野望を明かしていた。コロナ禍で断念したものの、同年3月には海外の学校で英語の勉強をしようとしていたとも語っていた。

「ほぼレギュラーだった『アイ・アム・冒険少年』(TBS系)の今春の終了が大きかったと見られていますね。ちょうどそれが良い区切りになって決断したのではないかと。

 街ロケの抜群の腕前など、実は制作陣の評価が高いフワちゃん。ネットを中心に、一部視聴者からの評判はすこぶる悪い彼女ですから、遅刻グセや本番中の良くない態度などの素行不良で干されたのではという見方がされていますが、実のところは、深刻な不況が続き、いよいよ稼げなくなってきた日本のテレビ界が、フワちゃんに見限られた、とも言えそうな感じです……」(同)

 独特のキャラクターで常に賛否を呼ぶ存在だったフワちゃん。海外移住によって“消えて”しまうのか、それとも、想像外の輝きを放つ展開もあるのか――。