■『リュウソウ』、『ゼクシィ』に次いで3度目の「婚活」

 X(旧ツイッター)では、兵頭のコメント通り「わかる人」の声が殺到。

《朝に公式のRTしたけど、なんかこう……カナロを思い出すような……》
《今日発表された、かつさんが交際0日婚を申し込む役ってカナロじゃんよ》
《この解説文読んで「カナロまだ婚活終わってなかったんや」って思ってしまったw RP芽育ちゃんとかつくんの推し同士カップル、楽しみ!》

 と、兵頭が演じた『リュウソウジャー』のカナロを思い出す声が多く寄せられているのだ。

 なぜ、ファンが“交際0日婚”で『リュウソウジャー』を思い出すのか――その理由は、兵頭が『リュウソウジャー』で演じていたカナロの設定にある。

『リュウソウジャー』は人間ではなく“リュウソウ族”という種族の物語で、カナロは数少ない“海のリュウソウ族”の末裔。一族繁栄のために陸で人間相手に婚活に明け暮れるも失敗続き――そんな残念イケメンだった。

 カナロのメインとなる回は、彼がロマンチックなBGMつきでゲストキャラにアタックして、それが原因で騒動に巻き込まれる、という展開がお約束だったのだ。

“婚活戦士”というカナロの強烈なキャラクターは、現在まで特撮ファンに強いインパクトを残しており、昨年4月に結婚情報誌『ゼクシィ』(リクルート)のCMボーイに選ばれた際も反響が殺到。兵頭は《意外にもカナロが婚活成功したってコメントが多くてびっくり。笑》と、自身のXに綴っていた。

※画像は兵頭功海の公式X『@hyodo_katsumi』より

 そして今回、4月期の川口春奈の主演ドラマ『9ボーダー』で兵頭は、またしてもプロポーズするキャラを演じることになった、というわけだ。

 イメージが固定されることは俳優にとってデメリットでもあるが、“内藤剛志(68)=刑事”、“三浦翔平(35)=自称『究極の当て馬』枠”のように強いブランドになることもある。兵頭は史上初の「プロポーズ俳優」になりつつあると言えるかもしれない。

『リュウソウジャー』では失敗続きだったが、『9ボーダー』で兵頭演じるエリート商社マン・立花祐輔のプロポーズは、成功するだろうか、それとも――。

(文/特撮ライター・トシ)