■亀梨和也・宮舘涼太ファンには評判が良いが
「物語の終盤に入って、家治(亀梨)、定信(宮舘)、田沼(安田)という、男たちの争いが激しくなり、倫子(小芝)の存在感が薄れていました。亀梨と宮舘ファンにはうれしい内容でしょうが、従来の『大奥』のような、女の闘いを望んでいたファンに、そっぽを向かれてしまったのではないでしょうか」(ドラマライター/ヤマカワ)
確かに、終盤は男たちの権力争いに、ドラマの尺を多く使われるようになっているが――。
「本作は、定信が父・宗武の家治への”恨み”を引き継ぎ、その血を絶やそうと、世継ぎの幼き子を暗殺するなど、史実とはあまりにかけ離れた内容で、『大奥』ファンから疑問の声があがっていました。亀梨と宮舘を引き立たせるため大幅に改変したのかもしれませんが、結果的に『大奥』らしさは薄れてしまいました。もっと倫子や女中を絡めた展開にすれば、結果は違ったかもしれません」(前同)
今までの『大奥』とは違う、思い切った内容だったが、それが裏目に出てしまったようだ。
しかし、最終回では、家治と定信の争いも決着する。亀梨と宮舘の俳優としての力で、物語のラストをどう盛り上げるのか注目したい。