阿部サダヲ主演ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)では、昭和には容認されていたことも令和の時代には、ハラスメントになりかねないというさまざまなシチュエーションが描かれており、視聴者も考えさせられることが多い。22日放送の第9話では、仲里依紗演じるワーキングマザーがよかれと思って発言した言葉が、後輩女性から“マタハラ”だと訴えられてしまうという内容だった。ネットには「本当に難しい問題」「いまやハラスメントハラスメントがあるらしい」「苦しんでる人も多かったと思う」「ハラスメントって言ったらなんでもありで怖い」「傷ついた人をどうするか考えなきゃいかん」などさまざまなコメントが並び、議論を呼んでいる。
最近は褒めているつもりでも、相手がハラスメントと感じることが多く、問題視されている。たとえばビジュアルを褒めるとセクハラ、職場で大勢の前で1人の功績を褒めるとパワハラととらえられてしまう場合もある。もちろん、言う人と言われる人の関係性やシチュエーション、さまざまな条件で受け取られ方は変わる。そこで今回は10~30代の男女に「人から言われてうれしいこと」について聞いてみた。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)
第3位は、「個人を認められる」。
「個人を認められる」というのは、日々の努力や頑張り、自分そのものを褒められたというシチュエーションが多い。学校や職場で、自分をしっかり見ていてくれたという喜びを挙げる人がほとんどだった。
「あなたがいて助かった。転職したばかりで慣れるのに必死だったから、人の役に立てたのがうれしかった」(26歳/女性/コンピュータ関連以外の技術職)
「君はそのままでいい。私はこのままでいいんだ。自分を好きになってくれる人を大切にしよう。と思いました」(16歳/女性/学生・フリーター)
「個性的でかっこいい。自分は他とは違う魅力があるんだと自信になった」(14歳/女性/学生・フリーター)
「すごいね。自分が認められた、役に立ったと感じた」(37歳/男性)
「頼りになる。誰かのために役立ってると感じ、うれしくなった」(31歳/男性/総務・人事・事務)
「やればできるじゃん。目標のために頑張ったから」(36歳/女性/総務・人事・事務)
「あなたしかできない。特別感があり自分でなければならないと思うから」(28歳/女性/主婦)
「一番頑張ってるね。認められたと思った」(39歳/男性/研究・開発)
「仕事が早い。地味な仕事でも見ている人はいる」(38歳/男性/学生・フリーター)
「仕事ぶりを褒められたときは、労働意欲がわいた」(39歳/男性)
「さすがだね。頑張ろうと思った」(33歳/女性/営業・販売)