■フジテレビと日テレは……

 フジテレビは中居正広(51)との『まつもtoなかい』を早々に『だれかtoなかい』に改題し、MCには二宮和也(40)が就任(3月31日放送回で卒業)。『人志松本の酒のツマミになる話』は2月9日から『酒のツマミになる話』に改題し、松本に代わってセンターに千鳥大悟(44)が座ることになった。

※画像は『だれかtoなかい』の公式X(ツイッター)『@darekato_nakai』より

「二宮さんは3月31日で卒業し、4月からは新たな“だれか”がMCになり中居さんとタッグを組みますが、フジは、他局と比べるとかなり早い段階で松本さんが不在でもOKの体制を整えたと言えますよね。

 その理由として言われるのが、現状のフジテレビの余裕のなさ。同局は近年、視聴者離れが進み、視聴率が厳しいことになっていて、CMが入らない状況になっているといいます。毎年のように各番組の制作費は大幅にカットされて、スタッフは悲鳴を上げています。

 もちろん各局、余裕はありませんが、そうした事情でフジは特にスポンサーの意向が絶対となっているとも言われています。フジテレビは、スポンサーがいい顔をしない、懸念を示す時点で松本さんよりもスポンサーの意向を優先せざるを得ない、と。ですので、TBSよりも松本さんの復帰に対して熱が冷めてきていると聞こえてきていますね」(前出の民放キー局関係者)

 現存のダウンタウンの番組で最も歴史のある『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』、2023年に30周年を迎えた『ダウンタウンDX』(読売テレビ制作)を放送する日本テレビも、松本復帰への熱はトーンダウンしている言われる。

「読売テレビ制作の『ダウンタウンDX』は別にして、松本さんが復帰したこところで大晦日恒例の大型特番『絶対に笑ってはいけないシリーズ』の放送はもう厳しいですからね。松本さんと浜田雅功さん(60)が還暦を迎えた昨年、グランドフィナーレを計画していましたが頓挫。この状況で今年の放送はありえないでしょうし、そうなると体力的な面など含めて、もう『笑ってはいけない』の復活は厳しいでしょう。

 そんな状況下で、民放で最も戦略的とも言われる日テレは“次を探さないと”というマインドになっていると聞こえてきています。

 松本さんサイドはできるだけ早期の復帰を目指していて、レギュラー番組を持つテレビ局も早く帰って来てほしいと思っている。しかし、それが叶わない、となると――それでも待ち続けようという局、“次”に進もうという局、局によってかなり温度差が出てきているのは間違いありません」(前同)

 余裕がなくなってきているテレビ業界。松本の復帰は果たしていつになるのか――文春との裁判の行方に注目が集まる。