■SMILE-UP.による責任追及の動きは

 X氏は、当時旧ジャニーズの大人気グループに所属していた高校生メンバーの大ファンで、それがキッカケで事務所にスタッフとして90年代前半にスカウトされた人物。複数のグループのマネジャーを経験後、2000年頃までジュニア担当のマネジャーとして勤務。その時期に、主に高校生ぐらいのジュニア「6人くらい」に加害行為を行なったことを『文春』に告白していた。

「X氏は加害行為を行なっていたことを認めていて、ジャニー氏と違い存命している。今後の被害者の告発次第では、SMILE-UP.がX氏に対して責任追及の行動を起こしても、不思議ではないでしょう」(前出のワイドショー関係者)

 SMILE-UP.は今後元所属タレントらが被害申告をした場合は「内容の検証と被害救済に真摯に対応していく」とも明記。

 加えて、東山氏はBBCのインタビューが行なわれた2月時点で情報はまだ警察に提供しておらず、「(被害者が)刑事事件としての立件を希望するか、SMILE-UP.は本人たちに尋ねているのか」という質問にも「どなたなのか理解していない」とコメントしている一方で、

「当事者の人たちがそれに対して刑事告訴をしたら、僕らとしては全面的に協力するということになるとは思います」

 と、発言している。

東山紀之氏

「X氏はおよそ6名の元ジュニアに加害を行なっているわけで、当事者が今後名乗り出てもおかしくありません。そうなればSMILE-UP.があらためて賠償請求をするかもしれないし、やはり刑事告訴の動きもゼロではないのではと」(前同)

 東山氏はジャニー氏からの被害を申告した200人近くと話したことを明らかにしているがBBCによれば被害者は960人以上。そこに来て、2名のスタッフの加害者の存在――すべてが終わる日は、まだまだ遠そうだ。