■ナンチャンも「憧れの番組」と公言!

 前出の制作会社関係者は続ける。

「まず前提として、この時間帯は月曜から金曜までの帯のニュース番組である『報ステ』が、絶対的な地位を築いていました。コロナ禍や物価上昇など近年、視聴者の生活に直接関わってくるニュースが多かったし、バラエティ番組やドラマを見ない人はとりあえずニュース番組を見ますからね。

 ただ、同日のコア視聴率で『報ステ』に勝っているドラマ『夕暮れ』や『華大さんと千鳥くん』を見ても分かるように、近年、この時間帯は各局が“打倒『報ステ』”で頑張ってきたんです。これが特に実を結んでいるのが、『カズレーザーと学ぶ。』ですね」

『カズレーザーと学ぶ。』は、インテリ芸人のカズレーザーが「小難しい、でも知れば人生がちょっと変わる」という最新研究や学説を各界の専門家から学ぶ、新しいスタイルの“超ハードコア教養バラエティ”番組である。

「単なるバラエティ番組とは違い、内容はアカデミックでありながら、非常に分かりやすくかみ砕いて最先端の学術的な話が紹介されています。

 カズさんや準レギュラーのジャングルポケット斉藤慎二さん(40)の面白トークや、日テレバラエティらしいポップさはありつつも、実態はNHK並の超良質な教養番組。そのため、もともと報道番組を好んで見る層など、“インテリジェンスな最新情報”が好きな人たちが流入している感じもありますね」(前同)

 芸能界内でも同番組のファンは増えているようで、2月7日放送回ではゲスト出演したウッチャンナンチャン南原清隆(58)が「憧れの番組なんですよ!『TVer』でお気に入り登録していますから!」とコメントしていた。

「2月7日放送回では“皮膚ガス”という研究テーマを詳しく掘り下げていく内容でした。これも、聞き馴染みのない言葉ながらも、重大病やがんの早期発見、さらには“モテ要素”などなど、多くのことに絡んでくる重要なテーマだったんです。“実は皮膚は人体最大の臓器”というキャッチ―な言葉も飛び出すなど、最先端の情報とともに、ロマンがあふれている番組とも言えますね。

 視聴率の動向を見ていると、『学ぶ。』はおそらく、『報ステ』から相当数の視聴者を奪っていると考えられます。TBSのドラマ、現在放送中の『夕暮れに、手をつなぐ』の視聴者とは別の客でしょうが、今後、『学ぶ。』の話題性がより高まり、さらに数字を伸ばしていくと、“火10”で一強状態になる可能性すらある。TBSのドラマ制作陣も“ヤバいな”と感じているかもですね……」(同)

 コア視聴率“爆取り”で日に日に存在感を増していく『カズレーザーと学ぶ。』。広瀬と永瀬も気が気でない!?